広がるドローン需要に安心を
サクラボテクノロジーズ合同会社(所在地:岐阜県各務原市)は農業用を含む大型ドローン向けのプロペラガードのデザインデータを3Dデータ共有サイト「Thingiverse」(運営:Makerbot社)に公開しました。
■拡大する需要に対して取り残されたプロペラガード
インフラ点検、各種調査、農業、物流と広がり続けるドローン需要を支えるためには運行管理システムや機体の品質確保が求められています。ドローンはカーボンフレームを中心とした軽量なシステムではありますが、回転翼機においてはその推力をプロペラに頼らざるをえません。現在、運用されている大型ドローン(軸間1000mm以上)はプロペラガードのない形式がほとんどで、需要が急拡大している農業用ドローンにおいても100万円以下のドローンではほとんどプロペラガードが取り付けられていません。逆に流通量の多い小型、ホビー向けはプロペラガードが供給されています。
大型ドローンのプロペラは直径で50cmを超えるものもあり、以前から接触時の対人・対物保護は課題となっていましたが、個々のドローンサプライヤーがそれぞれの機体に合わせてゼロから設計するのは現実的に難しい状況です。
■世界最大の3Dデータ共有サイト「Thingiverse」で提供中
そのような状況を踏まえ、大型ドローンで汎用的に使えるプロペラガードのデザインデータを無償公開することで、多様なドローンに対応し、ドローンの普及及び運用に貢献したいと考えました。このプロペラガードのデザインデータは3Dデータ共有サイト「Thingiverse(https://www.thingiverse.com/)」でシェアされています。ここには世界中のデザイナー、クリエイターから様々なジャンルのデータが投稿されており、ユーザーはそれをダウンロードして使うことができます。すでにドローンに関連したデザインがフレームを中心に世界中のユーザーから投稿されておりこのコミュニティにおいてもドローンの注目度が高いことがわかります。
データのDL:https://www.thingiverse.com/thing:4052867
■現場では工具不要でつけ外し可能
モーター底部に固定用ベースさえ予め取りつけておけば、以降のつけ外しは工具不要で数分で作業が終わります。ドローンに限らず、現場で工具を探したり、手に持ったりする行為はストスレの原因になります。
◼️3Dプリンタの活用により利用のハードルが低下
樹脂部品は3Dプリンタを活用することで、高価な金型製作を必要とせず必要な数だけ製作することができます。通常は樹脂製品は金型を使った製作となるため、金型の設計が発生し、少量の製作には不向きでした。このプロペラガードは、樹脂と市販のカーボン材(インターネット通販で購入可能)を組み合わせているだけなの、どこでも、だれでも製作が可能で、プロダクトに有りがちなイニシャルコストの発生を抑えています。
◼️機体ごとにカスタマイズが可能
現行のデザインではモーターマウント底部にプロペラガードのベースを取り付け、そこから展開する構造となっています。そのため、取り付ける機体のモーターマウントに合わせてデザインデータを修正するだけで多くのドローンにフィットさせることができます。3DーCADを扱えるオペレータなら容易にデザインができます。また、機体の形状によってはモーターではなくアームにマウントを設置するデザインも可能です。本デザインはモーターを4つ備える「クアッドコプター」に合わせていますが、デザインデータを修正することでより多くのモーターを搭載した「ヘキサコプター」「オクトコプター」形式のドローンに対応します。なお、公開しているデザインデータはETF製のフレームをベースにしています。
■プロペラガード諸元(全て参考値)
寸法:1400×1400mm(軸間1100mmのクアッドコプターの場合)
素材:ABS樹脂及びカーボン
重量:約1400g
部品点数:樹脂部品16点 カーボン材20本(Φ5,Φ10)
■二次利用について
オープンデータとして公開しますので商用利用も含めてご活用ください。
■実機の展示について
下記の期間において展示を行います
日時:令和2年1月29日,30日 各日13:30~15:30
場所:岐阜県各務原市テクノプラザ1ー1テクノプラザ本館4階ロビーホール
■会社概要
サクラボテクノロジーズ合同会社
所在地:岐阜県各務原市テクノプラザ1ー1
URL:http://39labo.jp/
代表者:櫻井優一
事業内容:ドローン活用サービス及び事業開発
お問い合わせ
サクラボテクノロジーズ合同会社
TEL058-379-5900
Mail info@39labo.jp
http://39labo.jp/