三菱総研DCS株式会社は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が公募した平成31年(令和元年)度「ロボット介護機器開発・標準化事業(開発補助事業)」の「見守り・コミュニケーション(コミュニケーション)分野」において、提案した研究開発課題が採択された。

AMEDホームページ URL: https://www.amed.go.jp/koubo/02/01/0201C_00058.html
 
 

以下、プレスリリース引用

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当社コミュニケーションロボット開発プロジェクトがAMED事業に採択されました

三菱総研DCS株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:円実 稔、以下:DCS)は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下、AMED)が公募した平成31年(令和元年)度 「ロボット介護機器開発・標準化事業(開発補助事業)」の「見守り・コミュニケーション(コミュニケーション)分野」において、当社提案の研究開発課題が採択されましたことをお知らせいたします。

採択された研究開発課題は次の通りです。

●研究開発課題:高齢者のADLを維持向上するコミュニケーションロボットの研究開発
●代表機関: 三菱総研DCS株式会社
●研究開発期間:2019年補助金交付決定日~2021年3月31日(予定)
参考)AMEDホームページURL: https://www.amed.go.jp/koubo/02/01/0201C_00058.html

 

開発の概要
昨今、高齢者の健康寿命の延伸と介護人材の確保は社会的な課題となっています。本開発は、コミュニケーションロボットを活用したレクリエーションの実施や高齢者とロボットの対話などのコミュニケーション記録データの活用を通じて、これらの課題の解決に貢献することを目的としています。

本開発では、DCSのクラウド型対話AIエンジン「Hitomean(ヒトミン)」※とソフトバンクロボティクスの小型二足歩行ロボット「NAO(ナオ)」※を連携させ、「NAO」を稼動させるためのソフトウェア開発、「Hitomean」のレベルアップ、対話のための学習データの蓄積を行います。
 

コミュニケーションロボットは、高齢者にとって、介護者とは異なるコミュニケーションパートナーとなりえる特徴を有しています。
 

<コミュニケーションロボットの特徴>

●コミュニケーションロボットの外見上の愛らしさによる促し効果
●ヒューマノイド型ロボットの人間的で稚拙な動きによる、協働を呼び起こす効果
●人的スキルに頼らない、プログラムによる標準化された品質

これらの特徴を活かしたコミュニケーション設計を行うことで、単なる介護職員の代替としてのコミュニケーションロボットの活用だけでなく、レクリエーションへの参加や高齢者間、被介護者と介護者間の交流を促進し、高齢者のADL(日常生活動作)の維持向上、ひいては QOL(生活の質)の向上をめざします。また、蓄積したコミュニケーション記録データにより、介護のチームケア促進、介護者の負担軽減、介護サービスの充実等につながる研究を促進し、チームや事業所全体での専門性の向上に貢献することをめざします。


 

<開発の目標>

●コミュニケーションロボットとのレクリエーションや対話を通し、社会や他者とのかかわり、精神的な充足感、健康的な身体を総合的に維持することで、高齢者が自己肯定感を高め、より人間らしい生き方を実現できるよう支援
 
●高齢者個人と対話し、介護者とは異なるコミュニケーションパートナーだからこそ引き出しうる身体機能や生活の状況、心情や思いもよらない強みを記録
 
●コミュニケーション記録を見える化することで、データをもとにした介護者のアセスメントやニーズの深掘りに貢献

 

今後の展望
ソフトウェア開発と複数の介護施設での実証実験を経て、2021年のサービス提供開始をめざします。並行して、地方自治体と連携した新たな利用モデルの構築を模索し、地域高齢者の介護予防や介護レベルの重症化防止についても活用を検討してまいります。

AMED「ロボット介護機器開発・標準化事業(開発補助事業)」について
経済産業省と厚生労働省が連携して策定した重点分野について、介護現場のニーズに基づいて介護の質を向上し、自立を支援するロボット介護機器の開発補助を行う事業です。公募対象となるロボット介護機器は、重点分野のうち、平成29年10月の改訂で追加された、移動支援(装着移動)、排泄支援(排泄予測、排泄動作支援)、見守り・コミュニケーション(コミュニケーション)、介護業務支援(業務支援)の4分野5項目のいずれかの機器になります。(AMEDホームページより引用)
 

■三菱総研DCSについて
三菱総研DCSは、銀行・クレジットカード等金融関連業務で豊富な実績を有する他、千葉情報センターを核としたアウトソーシングやBPO 業務等でも強みを持っています。また、会社創業時からご提供している人事給与サービスPROSRV は受託数約2,000 事業所とわが国トップクラスの実績を有します。2004 年からは、三菱総研グループの一員として一体的サービスを展開し、シンクタンク~コンサルティング~ソリューション~BPO の一貫したバリューチェーンをご提供できる日本でも数少ない企業集団として、お客様の企業価値向上の実現に取り組んでいます。

※「Hitomean(ヒトミン)」は、日本国において登録された三菱総研DCS株式会社の商標です。
※目当プロジェクトは、ソフトバンクロボティクスの NAO を活用し、当社が独自に実施しています。
 

■本リリースに関するお問い合わせ先
三菱総研DCS株式会社〒140-8506 東京都品川区東品川四丁目12 番2 号
・当プロジェクトに関して 技術戦略部ビジネス推進グループ TEL: 03-3458-8348 E-mail: bizlab@dcs.co.jp
・当リリースに関して 総合企画部(広報) TEL: 03-3458-8214
・ロボティクスの取り組みについて URL: https://www.dcs.co.jp/itshowcase/media/tech_report/robotics.html