1時間当たり450枚の食器を仕分け。飲食業界の人材不足解消に貢献
テクノロジーによる持続可能な食インフラの創造に取り組むTechMagic株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:白木裕士、以下 「TechMagic」)と業務用厨房機器総合メーカーの株式会社フジマック(本社:東京都港区、代表取締役社長:熊谷光治)が共同開発した食器仕分けロボットfinibo(フィニーボ)が国内大手企業の社員食堂における食器洗浄エリアにて本格稼働を開始しましたのでお知らせします。

■動画URL:https://youtu.be/0fI5tDJh0eM

■開発背景

大型厨房を持つ飲食店やホテル内の洗浄領域では、食器片付けを担当する作業員は、熱気と蒸気の中で長時間立ち続けるという、厳しい就業環境下に置かれるため、作業員が非常に集まりにくく、離職率も高い課題を抱えています。今後も慢性的な人手不足が見込まれる中、そして新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、衛生管理の更なる徹底が求められる中、抗菌・抗ウイルスの対応に優れた厨房施設の構築を実現のために、本ロボットの開発が進められました。食器の仕分けと収納のような繰り返し作業をfiniboが担うことで、作業者の負荷軽減と、現場の生産性向上に大きく貢献できます。

■finiboの特徴

1. ティーチング *1不要でマーカーレスに対応。
2. ランダムな姿勢に対応(同じ位置、同じ姿勢で流さなくてよい)。
ランダムな位置と姿勢の食器をピックアップする場合については予め動作を記憶させることは困難です。finiboでは即時に適切な軌道を計算し、ロボットの各モーターに直接指示を行うことで、動作を行います。
3. 同時に複数の食器に対応が可能(食器の種別ごとに設定された枚数になるまで皿をコンベア上に積み上げが可能)。
4. ピックアップした皿をベルトコンベア上に積み上げ、またはコンテナに収納することが可能。
5. 丸・四角形食器、白色・黒色食器にも対応で、高確度な分類を可能。
6. 1時間あたり450枚の食器を仕分け可能。
7. 糸底に水が溜まった状態でも吸着可能。
8. 吸着部は工具レスで容易に脱着可能(10秒以内で交換可能)。
9. 食器手前で安全に減速することで、食器への負荷を軽減。
10.制御盤から簡単に動作指示が可能となり、操作性が向上。

*1 一般的には、ティーチングを行い決められた通りに動く事が通常とされています。同じ食器かつ、同じ姿勢にしか対応できないロボットが多い現状です。

今回、開発したfiniboは、1時間あたり450枚の食器を、特別なマーカーを付けることなく、自動でピッキング / 片付けを実施し、従来3〜5人要していた作業を、1人まで削減可能となります。

TechMagicは今後も、テクノロジーを活用して食産業の人手不足や人材育成問題等を解決することで、持続可能な食インフラの実現を目指してまいります。

■採用情報
TechMagicではWeb、ソフトウェア、ロボットエンジニアの採用を強化しています。
詳細やその他の募集職種については、以下URLをご参照ください。
https://techmagic.co.jp/recruit/

【採用イベント申込フォーム】
https://forms.gle/x4GePAw3eaGMRvbF7

■TechMagic株式会社 会社概要
社名: TechMagic株式会社
本社: 東京都江東区青海2‐5‐10 テレコムセンタービル西棟13階
設立: 2018年2月
代表者: 代表取締役社長 白木 裕士
URL: https://techmagic.co.jp/

TechMagicは、「テクノロジーによる持続可能な食インフラを創る」ことをミッションとして、2018年2月に設立。食を取り巻く多くの企業が直面する人手不足を解消し、生産性の高い社会を実現するために、ハードウェアとソフトウェア両方の技術を高度に融合した各種プロダクトの企画、設計、製造、販売、保守を行っています。

■TechMagic株式会社 事業内容
1. 調理ロボット事業
主に大手飲食チェーン店の厨房内における一連の調理工程を、ハードウェアとソフトウェア両方の技術を高度に融合して自動化します。料理の味やおもてなし品質はそのままに、調理工程に付随する人件費を抑制し店舗生産性を高めます。業務軽減でなく、スタッフ一人単位の省人化を既存店舗でも導入可能なコンパクト且つ高効率なプロダクトで実現。顧客の用途に応じ、幅広い調理方法・提供プロセスに対応します。
2. 業務ロボット事業
セントラルキッチンや食品工場等で発生する、洗浄後の食器仕分け・不定形物を含む食品の定量盛り付け・食品加工・運搬等の単純作業をロボットにより自動化します。これにより、業務軽減と労務費用の削減だけでなく、施設業務全体のスループットを最大化し生産性向上に貢献します。