日本におけるメドトロニックの 3 法人のひとつであるコヴィディエンジャパン株式会社(本社:東京都港区)は、「Hugo™️ 手術支援ロボット システム(Hugo=ヒューゴ 以下、Hugo RAS システム)」の製造販売承認を2022年9月27日に取得し、同製品は同年11月1日より保険収載されました。この度、2022年12月8日より販売を開始いたします。販売開始時の当該機器における対象は泌尿器科および婦人科の手術です。

(販売名:Hugo RAS システム / 医療機器承認番号:30400BZX00222000)
製造販売元:コヴィディエンジャパン株式会社

Hugo RAS システム は、メドトロニックが持つグローバルのネットワークを活かし、世界中の外科医や病院の経営者の意見をデザインに反映させ、そこにこれまで外科手術領域で60年に渡り培ってきた知識や経験、そして開腹及び鏡視下手術で使われているテクノロジーを融合することで、更に手術のアウトカム向上(*1-3)につながるロボットアシスト手術を目指し開発されました。

手術室内の可動性を高めるアーム一本単位での位置調整が可能なデザインを持つHugo RAS システムは、それぞれが独立したアームのため、症例や患者さんに応じて柔軟な配置が可能です。また術者が見ている操作画面を複数人で同時に確認できるオープンコンソールを採用することにより、手術室スタッフとのコミュニケーションも容易になります。

大阪赤十字病院 病院長、及び日本内視鏡外科学会 理事長の坂井義治先生は「ロボット手術は2012年の前立腺手術の保険適用から10年で5つの専門領域において25以上の手術が保険適用となり発展の目覚ましい領域です。外科手術において長らく培ってきたエビデンスのある手術手技と、手術支援ロボットならではのテクノロジーを共に活かすことで更なるロボット手術の発展が期待でき、患者さんの身体的負担軽減と治療結果の向上を目指す我々外科医にとって喜ばしい事です。」と述べています。

サージカルロボティクスAPACシニアマーケティングダイレクター 中川玲子は、「国内における手術支援ロボットは、診療報酬制度並びに国内医師の高い技術力により急速に普及しています。Hugo RAS システムは、低侵襲手術における当社の60年に渡るテクノロジーを基盤としています。今日および将来の手術ニーズを満たすために熟考されたロボット支援手術システムを日本の医師へ、そして患者さんへ提供できることをうれしく思います。」と述べています。

Hugo RAS システムは現在特定の国や地域で販売しており、国や地域ごとの要件によって、承認や販売について決定されます。現在EUではCEマークが付与されており、米国では治験用医療機器として使用されています。

【メドトロニックについて】
大胆な思考。より大胆な行動。私たちはメドトロニックです。Medtronic plc(本社:アイルランド、ダブリン)は、ヘルスケアテクノロジーをグローバルにリードし、人類が直面している多くの困難な健康課題に積極的に取り組み、ソリューションを探し、見つけ出します。150ヵ国以上にまたがる情熱を持った9万5千人以上の従業員からなるグローバルなチームを団結させているのは、「人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす」という私たちのミッションです。私たちは70以上の健康課題を治療する、心臓ペースメーカ、手術支援ロボット、インスリンポンプ、外科用手術機器、患者モニタリングシステムなどの多様なテクノロジーと治療法を提供しています。
私たちは、多様な知識、飽くなき好奇心、そしてそれを必要とするすべての人を助けたいという思いを原動力に、革新的なテクノロジーで、1秒に2人の人々の生活を、毎時間、毎日、変え続けていきます。メドトロニックは、インサイト(洞察)に基づいた治療法の提供、人を第一に考えたエクスペリエンス、そして世の中により良いアウトカム(結果)をもたらすことに注力していきます。
私たちは何ごとにもエンジニアのマインドを持って、想像を超えるものを創り出します。
Webサイト www.medtronic.com

【日本のメドトロニックについて】
日本のメドトロニックは日本メドトロニック株式会社、メドトロニックソファモアダネック株式会社、コヴィディエンジャパン株式会社の3法人が、「人々の痛みをやわらげ、健康を回復し、生命を延ばす」というメドトロニックのミッションのもと、循環器領域、外科領域と低侵襲治療・診断領域、神経科学領域、糖尿病領域の4つの領域で、身体の70種類以上の疾患に対する治療法、サービス、ソリューションを提供しています。
Webサイト www.medtronic.co.jp

なお、将来の業績見通しに関わるすべての記述は、メドトロニックが米国証券取引委員会に提出する定期報告書に記載されているようなリスクや不確定要素の影響を受ける場合があります。実際の業績は予想と異なる可能性があります。

1 Fitch K, Engel T, Bochner A. Cost differences between open and minimally invasive surgery. Managed Care. 2015;24(9):40–48.
2 Tiwari MM, Reynoso JF, High R, Tsang AW, Oleynikov D. Safety, efficacy, and cost effectiveness of common laparoscopic procedures. Surg Endosc. 2011;25(4):1127-1135.
3 Roumm AR, Pizzi L, Goldfarb NI, Cohn H. Minimally invasive: minimally reimbursed? An examination of six laparoscopic surgical procedures. Surg Innov. 2005;12(3):261–287.