デンマーク、オーデンセおよびニューヨーク州ホルブルック発、2019年4月8日:
モバイル・インダストリアル・ロボッツ(MiR)社は本日、弊社最大の自律移動ロボット(AMR)「MiR1000」を発売しました。今週シカゴで開催されている『Automate 2019 Show and Conference』見本市でデモンストレーションを行っているとおり、「MiR1000」は常に大きく変化する環境の中で、最大1000kgのパレットなどの重量物を自動的にピックアップし、運搬することができます。「MiR1000」は2018年発売の「MiR500」と同じく、工場フロアで事故の恐れもある高価なフォークリフトよりも協調性の高い、安全かつ柔軟な手段となります。我々は、さらにもうひとつ業界初の機能を導入しました。――それは、弊社のAMR全体のナビゲーション性能を高める人工知能(AI)機能です。

「MiR1000」は、重量物や軽量物を運ぶ弊社の使いやすくパワフルで頑丈なAMRシリーズの新製品で、倉庫内から配送まで生産チェーン全体における物流を最適化することができます。弊社の「MiR100」「MiR200」「MiR500」は、既に45か国以上、Airbus、Flex、Honeywell、トヨタ、Visteon、日立といった企業で使われています。MiR社のCEOであるトーマス・ヴィスティ(Thomas Visti)によると、我々が「MiR1000」を開発したのは、従来の小型製品に非常に満足した顧客から航空宇宙産業、自動車産業などでよく使われている重いコンポーネントも動かしたいという強い要望に応えてのことでした。

ヴィスティは、次のように述べています。「『MiR1000』によって、内部物流を自動化する可能性をまたも拡大することができました。特にインフラを変更せずに非常に大きな素材を動かしたいという企業にはうってつけです。今日のメーカーは、絶えず変化する顧客の要望に対応しなくてはならず、それはつまり柔軟性と適応力の高い生産設備が必要だということです。フォークリフトとベルトコンベア、あるいは以前からの無人搬送車(AGV)といった従来型の物流ソリューションでは、この種の生産形態に対応できませんでした。『MiR1000』をはじめ当社の柔軟性の高い自律移動ロボットはいずれも、インフラの変更も高度なプログラミング技術も必要なく、あらゆる種類の素材の輸送を簡単に最適化してくれます。弊社の顧客は既に他のロボットでよくご存知ですが、『MiR1000』では同じ効率性と、一層大きな運搬能力を体験できるでしょう」

世界初のAI搭載自律移動ロボットがナビゲーションをさらに高く新たなレベルに

MiR社では、ソフトウェアに組み込まれたAI機能と、ロボット用センサーの拡張として機能する巧妙な配置のカメラ群によって、ロボットに最適化されたルート計画と動きができるようになりました。このカメラは「MiR AIカメラ」と呼ばれ、これによってロボットは、さまざまな移動障害物を判別して、それに対応した動きをすることが可能です。例えば、ロボットは人間を検知してもいつもの動きを続けますが、AGVを検知すると停止してAGVの通過を待つことができます。ロボットはさらに、障害物のある場所や混雑している場所を事前に予測してルートを変更します――障害物にぶつかってから変えるのではありません。

「MiR1000」の詳細

「MiR1000」には、もっとも一般的に使用される2種類のパレット(EUパレットと40×48インチ・パレット)に対応した2つの柔軟なパレットリフトが付属しています。「MiR1000」は、MiR社の他のAMRと同様、直観的なユーザー・インターフェイスを使っても、また「MiRFleet」ロボット群管理システムを通じてでもプログラム可能です。このシステムがあれば、企業の持つ全ロボットに対して必要に応じて新しい作業の自動化が簡単に行えます。さらに弊社のAMRには、パレットリフト、コンベア、ロボットアームなどさまざまな用途に対応したオプションをトップモジュールとしてすぐに組みつけることができます。

「MiR1000」、AI、MiR社の製品全般についての詳細について、また、実際に動くところをご覧になりたい方は、オートメーション業界のトレンド、先端技術、ビジネス・イノベーションに関する北米最大の見本市である『Automate 2019 Show and Conference』のブース7368においでください。

モバイル・インダストリアル・ロボッツ社について

モバイル・インダストリアル・ロボッツ(MiR: Mobile Industrial Robots)社は、業界でもっとも高度で協調性が高く、かつ安全な自律移動ロボット(AMR: autonomous mobile robot)の開発と販売を行っています。同社の製品は内部物流を迅速かつ簡単に、またコスト効率よく管理できるため、従業員をより価値の高い活動に再配置させることができます。MiRの革新的なロボットは既に大規模・中規模数百社の多国籍メーカー、物流センターのほか世界各地の病院でも使われています。MiRは45か国以上において急速にグローバルな流通網を確立しており、デンマークのオーデンセに本社を、ドルトムント、フランクフルト、上海、ニューヨーク、サンディエゴの各地域にオフィスを構えています。MiRは2013年の創業以来急速に成長を続け、その売上成長率は2016年から2017年が300パーセント、2017年から2018年が160パーセントとなっています。

デンマークの経験豊富なロボット産業専門家が設立し、運営にあたっているMiR社は最近、自動化試験装置の一流サプライヤーである米国の企業テラダイン(Teradyne)社に買収されました。テラダイン社は2015年、さらにデンマークの企業ユニバーサル・ロボッツ(Universal Robots)社も買収しています。またモバイル・インダストリアル・ロボッツ社は近年の成長により、2018年にデンマークでのEY[Ernst & Young]最優秀アントレプレナー賞を受賞しています。詳しくは www.mobile-industrial-robots.com をご覧ください。

報道用写真:

「MiR1000」と「MiR AIカメラ」の写真:
https://www.dropbox.com/sh/rvlzbzun9xtnafy/AAAngo_sZ15S6D_cvgXcLSEza?dl=0

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