TISインテックグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:北岡隆之、以下インテック)は、ロボット開発者向け開発・管理環境ユーティリティ「RDBOX」(A Robotics Developers BOX: アールディーボックス)をオープンソースソフトウェア(OSS)として公開することを発表します。
 「RDBOX」は、インテックが2018年9月より評価版アカウントの無償提供を開始したロボット開発者向けユーティリティです。ロボット開発者がICT環境を使い易くするためのロボット側のエッジ機能とクラウド側の管理運用機能で構成されています。

「RDBOX」配布URL
https://github.com/rdbox-intec/rdbox

「RDBOX」紹介URL
https://rdbox-intec.github.io/homepage_en/ [English]
https://rdbox-intec.github.io/homepage_jp/ [日本語]

■「RDBOX」公開の背景

 将来、人とロボットの共存が本格化した際には、ロボットやIoT機器を数百台単位で連携させる大規模システムの構築など、IT技術の活用が求められると予想されます。しかし、ROS*1ロボット開発に携わる技術者のITスキルに、さまざまな差があることがわかってきました。
 インテックは、「RDBOX」を提供することで、ROSロボット開発者のITスキルを補完し、開発者がロボットの新しい利用形態やサービスを思考、創造できる時間を増やし、市場の活性化を図ります。
*1:ROSとはRobot Operating Systemの略で、ロボット専用のソフトウェア基盤です。

■「RDBOX」の特長

「RDBOX」をインストールした機器をインターネットとサービスロボットの間に設置するだけで、ROSロボットに最適化したKubernetes(クーベネティス)2クラスタとセキュアで拡張性の高いWi-Fiネットワークの自動構築が可能。(現在サポートしているプラットフォームはAWSおよびオンプレミス環境)
Docker
3およびKubernetesを用いることにより、ローリングアップデートやロールバックなどの高度な自動配信・自動運用を実現。
*2:Kubernetes とは、コンテナ化したアプリケーションの展開・配備・配置、および管理を行うためのオープンソースのシステムです。
*3:Dockerとは、コンテナ型の仮想化環境を提供するオープンソースソフトウェアです。

RDBOXが構築するネットワーク環境

RDBOXが構築するネットワーク環境

※より詳細な説明は2018年9月12日のプレス発表を(https://www.intec.co.jp/news/2018/0912_1.html)ご参照ください。

■インテックのロボティクスへの取り組みと今後の展開

 ロボティクスはさまざまな分野の複合技術で成り立っており、一社の取り組みでは解決できないことも多く見られます。
 インテックはサービスロボット普及のための技術的課題、社会的課題を解決するため、今後も各分野の専門家と積極的に交流を図りながら、研究開発を進めていきます。
※“RDBOX”、“アールディーボックス”は商標登録申請中です。
※RDBOXに含まれる技術は、特許出願中です。(特願2018-011123)
※AWS、アマゾン ウェブ サービスは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

インテックについて

 お客さまの経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。 インテックは、創業以来55年にわたって培ってきた技術力をもとに、AI、RPA等のデジタル技術の活用や、「モード2」と呼ばれる新たな価値創造型の開発にも積極的に挑戦しています。 常にオープンな姿勢で、人、企業、社会を技術でつなぎ、自らも変革しながら「豊かなデジタル社会の一翼を担う」企業としてお客さまに新しい価値を提供してまいります。

TISインテックグループについて

 TISインテックグループはグループ会社約60社、2万人が一体となって、それぞれの強みを活かし、日本国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客さまのビジネスを支えるITサービスをご提供します。

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