株式会社NTTデータ経営研究所は、6月、サービス実証ロボットの公募を行なっていたが、2019年7月12日 15時00分に公募の中からロボットを選定したと発表し、それに伴って事業名が「Tokyo Robot Collection」に決定したと発表した。

東京都事業 「Tokyo Robot Collection」は、先端技術を⽤いたロボットによる新しい社会実装モデルをショーケース化することで、東京の未来の姿とそれを⽀える⽇本の技術⼒を国内外へ発信することが⽬的だ。

NTTデータ経営研究所は、本事業で「東京都内に社会実装モデル実証フィールドを設定し、ロボットが人間と共存しつつサービスを提供することで、東京都の抱える社会的課題(労働力の確保、移動手段の充実、外国人観光客の受け入れ環境の整備など)を解決する姿を国内外へPRしていきます。」としている。

ディザームービー

今後の実証実験と選定されたロボット

1.コミュニケーションAI育成

都内の主要交通機関として日々都民の生活を支える「駅」を中心としたフィールド。
通勤、通学での利用のみならず、国内外からも多数の観光客を迎える重要な交通手段を提供するフィールドで、2019年にはラグビーワールドカップ、2020年にはオリンピックやパラリンピックを控え、海外からも多数の訪日客をお迎えすることになります。日本人利用者の他にも、訪日観光の方向けに多言語での質問等への対応が強く求められており、駅社員の仕事をサポートするさまざまなロボット活用が検討されている。
一般の方が多数利用される空間であり、便利で快適な、かつ安全なサービスを、AIロボットを用いて提供する実証を行う。

実証場所: JR品川駅中央改札内(エキュート品川入口前)
実証フィールド提供者:東日本旅客鉄道株式会社
実証日時: 2019年7月22日(月)13:00~17:00、 23日(火)10:00~17:00

選定ロボット:

2.街全体のロボット実装化に向けた実証

2020年に向け、東京の空と海の玄関口に位置する竹芝地区では、都市再生ステップアッププロジェクトをベースとして、スマートシティ、スマートビルを形成することで国際ビジネス拠点を目指した開発を進めている。
将来は、街づくりにロボット等の次世代先進技術を活用し、街の活性化や課題解決を目指していく。
同エリアで行われる竹芝夏ふぇすは、竹芝ふ頭を活用するイベントとして2015年より実施され、本年度で5回目の開催となります。地域活性化を目的とし、音楽ライブ及び飲食空間(ビアガーデン)の提供、プロジェクションマッピングを実施するほか、本年度は、会場のあらゆる場所でロボット実証を行う。来場客数は6000人程度を見込んでおり、多くの来場者にロボット事業のPRが可能だ。

実証場所: 第5回竹芝夏ふぇす(竹芝客船ターミナル)
実証フィールド提供者:一般社団法人竹芝エリアマネジメント
実証日時: 2019年8月21日(水)~23日(金) 17:30~21:00 ※雨天中止

選定ロボット:

3.ロボットとエレベータが連動した次世代型施設管理構築

三菱地所株式会社が所有又は管理する丸の内・大手町・有楽町周辺のオフィスビルを使用。実証フィールドとなるビルは決定後に調整する。
実証フィールドでは、オフィスビルへの訪問者、従業員等が共生する空間での実証を想定する。ただし、ロボットのエレベータ乗り込み時や乗降時は、安全配慮から実証関係者のみの制限を設ける可能性があります。

実証場所: 丸の内・大手町・有楽町周辺のオフィスビルを予定
実証フィールド提供者: 三菱地所株式会社
実証日時: 2019年12月中旬頃を予定

選定ロボット:

関連リンク

「Tokyo Robot Collection」公式ホームページ
http://www.tokyo-robottech.tokyo/

サムネイル画像引用(「Tokyo Robot Collection」公式サイト)