板橋区の産学官連携により、新型コロナの除去効果を実証しました。

バイオエンジニアリングの株式会社ファームロイド(住所:東京都板橋区、代表:飯村一樹)は、日本大学医学部附属板橋病院(住所:東京都板橋区、病院長:森山光彦)の協力のもとで、開発している紫外線照射ロボット「UVBuster」による新型コロナウイルス除去に対する実証実験を行い、その効果が確認できましたのでご報告します。

1.実証実験について
5月8日に行われた1回目の実証実験は失敗となりましたが、5月26日に2回目の実証実験が行われ、実際の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2 ウイルス)が不活性することを証明しました。     

<米国のケース>
5月3日に米国の紫外線照射ロボットが新型コロナウイルスに効果があったことが発表されました。                                       

2.紫外線照射ロボットUVBusteについて 
当社が持つ農作物ウイルスへの紫外線殺菌(UV-B)の基礎的な技術と、関係会社である銀座農園株式会社の農業ロボット開発の技術によって、UVBusterが開発されました。

<紫外線の特長>
特殊な深紫外線(UV-C)照射による殺菌機能でさまざまな細菌・ウイルスを短時間で99.99%不活性することが証明されています。
UVBusterに使用している中出力UV-Cランプの照度(3.35mJ/㎠)の場合、10cmの距離からインフルエンザウイルスに照射すると、2.46秒で99.99%が不活性します。
現在、高出力のパルスドキセノンランプ、Xeプラズマランプの導入も検討しています。

<UVBusterの走行の特長>
・リモコンによる機能
・AIで走路を認識して自律走行する機能
・遠隔地からPC等でUVBusterを操作できる遠隔機能(webRTC)
※院内巡回や患者応対などの遠隔利用が可能 

<導入予定先>
医療施設、PCRセンター、介護施設、宿泊施設、公共施設、商業施設、空港など

3.今後について
世界保健機関によれば、世界中で常に何百万人もの人々が医療感染汚染(HAI:Healthcare-Associated Infections)による感染症で苦しんでいます。
HAIが医療施設に及ぼす影響は年間推定67億ドルを超え、CDC(米国疾病予防センター)の発表によれば、米国ではHAIによって亡くなる人の数は8万8千人になっており、今も苦しむ人がたくさんいます。   

現在は医療施設(病室、PCR検査センター等)での実証実験を行っており、さまざまな用途への応用を検証しています。   
6月下旬にUVBusterの商品発表を行う予定となっており、(早ければ)7月下旬から様々な施設での利用が可能となる予定です。

●会社概要

株式会社ファームロイドは「医療、農業、環境分野に於ける英知を磨き、人類の未来に貢献する」という理念のバイオエンジニアリング会社です。
「バイオロジー(生物学)」と「エンジニアリング(工学)」を融合した技術で、細菌・ウイルス・植物・動物等が持つ潜在能力を活用した技術開発を行っています。
会社名 :株式会社ファームロイド
住所  :東京都板橋区舟渡3-22-4 ものづくり研究開発連携センタービル 2F
設立  :2013年11月11日
代表者 :飯村一樹
資本金 :1100万円
事業内容:バイオエンジニアリング事業

●実証機関

日本大学医学部附属板橋病院は日本大学医学部の附属病院であり、特定機能病院の承認を受けています。板橋区と連携に関する基本協定を締結し、がんサポート講座や乳がん・子宮がん患者支援等の事業連携を行っており、多数の新型コロナウイルス感染者を受け入れている経験を活かして、新型コロナウイルスの感染拡大対策や医療崩壊を防ぐためにあらゆる先端技術を導入しながら高度な医療を提供しています。