VRゴーグルが各種メーカーから多数発売され数年が経過し、VRゲームは我々の手の届く所まできている。
VR体験施設なども建設され、VR映像内の動きに合わせて乗り物が動いたり風が吹いたりと、視覚以外の感触を加えてより現実を感じさせ没入感を高めており、気軽に非日常体験を味わうことが出来るようになっている。

そんな中で、元玩具デザイナーのJames Bruton氏は大型のボクシングロボットと、それに連動しているVRゲームを自身のYouTubeチャンネルで公開した。
「ボクシングロボット」というワードだけで既にインパクト大なのだが、これが以外にも実用性・完成度が高くシュールな笑いを誘ってくる。

動画を見てわかることだが、このロボットはJames Bruton氏の手作りだ。
足や土台となる部分は木板を切り出したり、各種モーター・コンピュータを取り付けて仕上げている。

James Bruton氏のチャンネルより (https://www.youtube.com/watch?time_continue=67&v=OYfzaAWIBpc)


James Bruton氏のチャンネルより (https://www.youtube.com/watch?time_continue=67&v=OYfzaAWIBpc)

無骨なデザインだが、プレイヤーは仮想空間の中なので実用性はこれで十二分なのだろう。
ボクシングロボットの動きはViveトラッカーを使ってVR空間と連動しており、コードの一部はGitHubでリンク公開中だ。

海外メディアでもこのロボットは「面白いコンセプトだ」と紹介されているが、印象深いのは、やはり「ロボットが殴ってくる」ということだろう。
Youtubeのコメント欄には、「最近のロボットの話題の中で最もクールなプロジェクトだ。」「これにAIを搭載したら地球が制服されてしまいそうだ」と、ポジティブなコメントからユニークなコメントまで沢山集まっている。

こういった”VR空間と現実世界をリンクさせ没入感を高めているもの”は都市部に集中してエンターテイメント施設として建設されており、VR体験施設は国内でも利用者を喜ばせている。

VRの進化は映像に限らない

VRは映像だけの進化にとどまらず、五感への刺激を視野に入れた開発を各社が行っている。
最近発表されたものでは、嗅覚にも訴えかけることの出来る「Feelreal」と呼ばれるものがあり、クラウドファンディングのKickstaterでわずか1時間で目標金額を達成し、1日を経過した時点で目標の4倍の資金を集めた。
つまりはそれだけ注目度が高いということなのだ。

今後のVR技術が視覚以外の感触でどのように進化していくのか、長い目で見守っていきたいと思う。

関連リンク

James Bruton氏のチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCUbDcUPed50Y_7KmfCXKohA

James Bruton氏(Twitter):
https://twitter.com/xrobotsuk

VIVE tracker:
https://www.vive.com/jp/vive-tracker/