昨今では、何らかの生体・生物を模倣したようなロボットはが数多く出現しているが、植物の特徴を模したものは依然少ないままだ。

そんな中で、カルフォルニア大学のロボット研究者とスタンフォード大学の研究チームが開発した「The Vinebot」は、ツル科の植物の特徴から着想を得た新発想のロボットだ。

ツル科の特徴の応用

ロボットといえば硬い金属パーツの組み合わせで作られているイメージがあるが、「Vinebot」は柔らかいプラスチックチューブで出来ており、空気を入れることで「ツル科の植物」のように、伸びながら前へ進むことが出来る。
このことから、柔軟性を活かした用途、狭い所に潜り込むような用途が考えられるだろう。

引用:(https://www.youtube.com/watch?v=v36v_HUfbnw)

プラスチック製のボディながら100kgの耐荷重を誇り、動画の通り針が敷き詰められた通路でも破れることがない頑丈な作りをしている。

「The Vinebot」の活用

「The Vinebot」は二酸化酸素センサーで生き埋めになった人を発見したり、カメラを搭載させることで災害救助に貢献出来る。
小型化させることで、レスキュー活動だけでなく医療分野での活用が期待されている、さらに液体でボディを伸ばす仕組みも開発中とのことで、実現すれば、消火活動や、飲料水の補給にも応用が出来る。

引用:(https://www.youtube.com/watch?v=v36v_HUfbnw)

まだ開発段階だが、自由な発想がこそがロボットの進化の鍵を握るだろう。研究チームは、今後はナイロンやケブラーなど、より頑丈な繊維での採用も検討している。