ロボットは、人の代わりに何等かの作業を行う機械装置と言われ、人や動物を模した、または近似した形状および機能を持つ機械と呼ばれている。
ロボットには、自然界における生物の特性を模倣し、幅広い範囲で活かそうという動きが活発である。

そして、自然界の生物の特徴を解析し、何らかの形で活かそうとする体系を「バイオミメティクス(生物模倣)」と呼ぶ

諸説あるが、近年普及の進むドローンも、昆虫やハチドリが起源となっている。
今回は2件、「バイオミメティクス(生物模倣)」から開発されたロボットを紹介したい。

Crubstar CR200

韓国海洋科学技術院が開発した、「カニ」型のロボット。
水の流れが激しい海中探査のために、開発されたロボットで、6本の脚で改定を這うように歩行出来ることが特徴だ。

海底からモノを引き上げたり、探査機や超音波カメラなどが搭載されている。
韓国のセウォル号沈没事故の探査で投入され、海に沈んだセウォル号の姿を映し出すなど実績がある。

「Robird」

AERIUM Analytics社と Cottonwood Euro Technology社が合同で開発した、「鷹」型のロボット。
空港内で、エンジン内に鳥を吸い込むバードストライクや、農作物を荒らす野鳥の侵入を防ぐものだ。

これが放たれると、他の野鳥たちは恐れをなして逃げ、自己防衛の為に元の場所に戻ろうとしなくなる。

Clear Flight Solutions社が「Robird」の運用しており、アメリカとカナダの空港の一部で活躍している。約20万円ほどで1日、操縦者と「Robird」を雇えるそうだ。
バードストライクでエンジンを損傷した場合、数千万円の修理費がかかるが、それを回避出来る手段としては格安かもしれない。※日本国内のバードストライク件数は1500件を超えている。

生物の特徴を読み解く

バイオミメティクスの技術ロボット以外にも、センサー関連の分野でも多く活用されている。
生物はその形であるのは何らかの目的・理由がある、我々人類が生物の特徴を読み解き、応用することが技術発展の近道になるのかもしれない。