ロボットの研究開発を手がけるアメリカ合衆国のBoston Dynamics社は、かねてより様々な軍用、業務用ロボットの開発をしている。
同社を一気に世に知らしめたのが、四足歩行ロボット「Big Dog」だ。
「Big Dog」
このロボットは、国防高等研究計画局(DARPA)の協力で開発され、様々なセンサーによる制御システムで、まるで動物のような四足歩行が可能、154kg(後に180kg)の荷物を抱え車輪では走行不可能な不整地な悪路でもバランスを取りながら歩行することが可能だ。
そんな様子が少々の気味悪さと人間的な動きの面白さからネット上で話題となり、「Big Dog」のコスプレをするパロディ動画も多数アップされた。
Big Dogのコスプレ…パロディ?
動作テストとして、開発者がロボットに思い切り蹴りを入れるなど、精密機器に対する異例な扱いも話題となり、それ以降『過酷なテスト』は同社のシンボルと言えるものになり、その後もユニークな動画が公開されることとなる。
人形ロボット「Atlas」 (再生時間 00:24~)
四足歩行ロボット「spot」(再生時間 00:22~ 00:27~)
四足歩行ロボット「spot mini」
他にも、蹴る以外にも様々な過酷なテストが行われているが、あくまで「いかなる状況でも目的を果たすことが出来るのか」をテストしているに過ぎない。
国内外で、「ロボットを蹴るのは可哀想、虐待だ」という意見がネット上で飛び交ったが、愛玩用ロボットとして開発されているわけではないので、賛否両論とはいえ区別をつける必要はありそうだ。
Softbankの買収
ソフトバンクグループは、2018年にBoston Dynamics社を買収した。
「Peper」を開発したことでも知名度を上げたソフトバンクグループだが、高い技術力を持った企業の買収により、ソフトバンクグループがどのような技術,ロボット開発を推進していくのか今後がとても楽しみである。