協働ロボットの導入ハードルを下げ食品工場のロボット導入を推進

惣菜を盛り付ける人型協働ロボットFoodly(フードリー)を開発する株式会社アールティ(東京都千代田区、代表取締役 中川友紀子、以下アールティ)は、食品工場への協働ロボット導入ハードルを下げるため、Foodlyの月額レンタルサービスを開始します。また開始に伴うキャンペーンとして、1週間の無料お試しレンタルも期間限定で実施します。

月額レンタルサービス開始の背景

食品製造業の多くの現場で、人手不足対策や生産効率向上などの課題解決のために自動化ラインやロボットの導入に関心が寄せられています。
2021年6月の「食品製造業における人手不足の実態調査(※1)」では、全国の食品製造業従事者(経営層~主任クラス)206名のうち半数以上がロボット・自動機等の活用による自動化・省力化に取り組んだことがある、もしくは取り組む予定があると回答しています。
一方で、近年の円安傾向や世界情勢による原材料の価格高騰などで予算が圧迫され、高額な設備投資が難しいという企業の声もあるのが現状です。

アールティの人型協働ロボットFoodlyは、自然由来で不定形な食材を扱い、弁当惣菜などの多品種少量生産を行う中食(なかしょく)の分野での盛り付け作業自動化を行うために開発され、実生産ラインでの稼働も少しずつ進んでまいりました。
従来は買い切り型のみの取り扱いでしたが、昨今の情勢を受け、食品工場への導入ハードルを下げるために月額レンタルサービスを新たに開始いたしました。
買い切り型に比べて初期費用が下がるだけでなく、自社資産にならないため税金や会計上のコストも抑えられます。
レンタルを通じて協働ロボットの導入イメージを作っていただくことで、食品工場の自動化・省力化を推進してまいります。
レンタルの対象は首都圏(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨)に食品工場を持つ企業を予定し、要望に応じて今後拡大予定です。

※1:参照 富士電機株式会社 食品製造業における人手不足の実態調査
https://www.fujielectric.co.jp/products/foodfactory/research/research01/

Foodly月額レンタルサービスの概要

人型協働ロボットFoodly標準構成モデル(食材や容器の認識・盛り付け用のシステム込み)を1か月単位でレンタルいただけます(最短3か月〜)。
盛り付け食材については、標準構成モデルが対応している食材(※2)の中から、事前のヒアリングで要望のあった食材を登録します。
ハンド部分も登録食材に応じて既存のバリエーションの中から選択可能です。

またFoodlyは今後もより多くの食材に対応し、生産効率を向上させるため、開発が進められています。
開発に伴ってハードウェアやソフトウェアにアップデートがあった場合は、月額料金の範囲内で、定期点検時の交換などで新しいバージョンへ対応します(※3)。
レンタル価格など詳細はHPよりお問い合わせください。

※2 ページ下部「人型協働ロボットFoodlyについて」参照
※3 お客様要望での新規開発には別途料金が発生

月額レンタル詳細ページ:
https://rt-net.jp/service/foodly-rental/

期間限定で1週間の無料お試しレンタルも実施

より気軽に食品工場でのFoodly導入イメージをお持ちいただくために、Foodlyの導入試験を1週間無料(※4)で行えるお試しレンタルも期間限定で実施します。
終了時期は未定です。詳細はHPよりお問い合わせください。

※4 遠方の場合は交通費が発生する場合あり

無料お試しレンタル詳細ページ:
https://rt-net.jp/service/free-trial/

人型協働ロボットFoodlyについて

食品工場の弁当・惣菜製造ラインにおいて、独自のAIビジョンシステムによりばら積みの食材をひとつひとつ認識してピッキングし、ベルトコンベア上の容器に盛り付ける人型協働ロボットです。人ひとり分のスペースで稼働し、人と柵なしで隣り合って作業ができます。

1台に複数の食材を登録可能で、設置場所の変更もひとりで簡単に行えるため、多品種少量生産を行う食品工場の頻繁なメニュー・ライン替えにも対応します。
2021年に標準構成モデルを正式発売し、食品メーカーの工場で、試験導入や実生産ラインへの導入を進めています。

標準構成モデルでピッキング可能な食材は主に丸みのある固形物で、から揚げ、ミニトマト、肉団子、ちくわ天、チキンナゲット、ハンバーグ、シューマイ、ミニウィンナー、がんもどき、里芋、小茄子、乱切り人参、高野豆腐、いなり寿司、ロールキャベツなどの多くのメニューの盛り付け作業をカバーします。
さらに、2021年には海苔巻きロボットと連携してセル生産方式で海苔巻きを製造する「スズモコラボモデル」、2022年には組合せはかりと連携した自動計量供給システム「TSD-N3×Foodly」を発表するなど、活用の幅を広げるための開発も進めています。

経済産業省のプロジェクト「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(令和2年度、令和3年度)」でも採用実績があります。

株式会社アールティについて

「Life with Robot-ロボットのいるくらし-」の実現を目指して、最先端のAI&Roboticsにおける技術開発に挑戦し、AI・サービスロボット分野での高度人材育成から、教育・サービスロボットの自社開発、受託開発まで幅広い事業展開をしています。
近年はサービスロボットの教育や受託開発で培った技術やノウハウを活かし、食品工場で人手不足を解消するための協働ロボットや、工場向けのAIビジョンシステム、製造ラインなどの開発にも力を入れています。

会社名:株式会社アールティ
代表者:代表取締役 中川友紀子
設立日:2005年9月
事業内容:ロボット及び人工知能に関する教育事業、自社開発事業、受託開発事業など

■HP
https://rt-net.jp/

■Facebook
https://www.facebook.com/RTnetjp

■Twitter
https://twitter.com/rt_corp