アンドロボティクス株式会社は、「2019 国際ロボット展」(2019年12月18日~21日 東京ビッグサイト)にて、同社が開発する自律航行運搬ロボット「FRUTERA(フルテラ)」を出展した。

「FRUTERA」とは

オフィスコンビニを始めとして、レストランや病院での配膳やロボットによる宅配を想定して作られた運搬ロボット、空間認識能力を備え、航行ルートを設定することで目的地まで、自動で商品を運搬することが出来る。

ロボットマート※1を利用する場合はモニターのQRコードをPayPay※2で読み込むことでロボットが運んでいる商品を購入することが可能だ。

※1: 株式会社ロボットセキュリティポリスが運営・展開するオフィスコンビニサービス
※2: PayPay…ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社が両社で開発した・QRコード及びバーコード決済アプリ

特徴

本体上部に取り付けられたセンサーで部屋の大きさを測定し、あらかじめ航行ルートを設定することで、目的地へ自動で商品を運搬することができる。
保温冷機能はオプションで自由にカスタマイズ可能、利用者の使い方次第によっては様々な形態の”運搬”が可能となる。
本体には後輪が2つ、補助輪が4つ付いており、その場で回転するなど自由に方向転換することが可能だ。バッテリーが少なくなると。自立走行で充電機へ自動接続して充電を行う。

本体上部のセンサー

充電器

オフィスコンビニ「ロボットマート」

「FRUTERA」を開発したアンドロボティクス株式会社は、都内に無人コンビニ「ロボットマート」を展開している株式会社ロボットセキュリティポリスと提携しており、「FRUTERA」へオフィスコンビニ機能を搭載することが可能だ。

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移動時や未決済時には商品ケース部分にロックが掛かり、決済後でないと商品を取り出すことが出来ない為、内部の商品が盗難に遭うことを防ぐ仕組みをとっている。
「FRUTERA」には、PayPayを使ったQRコード決済が導入されているが、Suicaなどの交通系電子マネーでの決済の需要も多く見込まれることがら、導入が検討されている。


今後の展望について

現段階では屋内かつ平坦な部分しか走行できないので、将来的にはGPSによる自律航行と相互衝突回避機能を搭載させ屋外でも安全な走行を可能とし、生協の宅配サービスなどと提携し高齢者を始めとする外出が困難な方向けに、日常での生活用品や食品を自宅に「FRUTERA」が直接届けるサービスを展開してきたいとのこと。
その他にも、福祉や病院などの医療現場、レストランやカラオケ店などの配膳など幅広い場所での活躍を見込んでいるとのことだ。

「2019 国際ロボット展」 概要

名称:2019 国際ロボット展[INTERNATIONAL ROBOT EXHIBITION 2019(iREX2019)]
テーマ:「ロボットがつなぐ人に優しい社会」
主催:一般社団法人日本ロボット工業会、日刊工業新聞社
期間:2019年12月18日(水)~ 21日(土)
場所:東京ビッグサイト 青海・西・南ホール
開催時間:10:00 ~ 17:00
入場料:1,000円 ※事前登録者および招待券持参者、中学生以下は無料

自律航行運搬ロボット「FRUTERA」概要

移動:自動航行・ナビゲーション
移動速度:0.2~0.6m/s
電源:自動充電
耐荷重:30㎏
サイズ:700×460×900mm

アンドロボティクス株式会社

社名 アンドロボグループ
設立 2008年3月3日
代表 田村 幸広
所在地 105-0003
東京都港区西新橋2-2-2 澤ビルディング2F 
TEL:03-6457-9706
FAX:03-6457-9708

ギャラリー

本体下部

モニター

解錠された庫内

本体前面