株式会社Mujin(代表取締役CEO:滝野一征、以下Mujin)は、物流倉庫におけるケース品積み下ろしを自動化する、知能デパレタイズロボットの次世代機「MujinRobotデパレタイザー」の販売を開始いたしました。

Mujinは、物流知能ロボットソリューションにおいて、日本最多の提供数を記録して参りましたが、今回その経験と現場知識を集約し、知能ロボットの3大構成システムを次世代機へ刷新いたしました。

  • 新Mujinコントローラ(新バージョン実装)
  • 新Mujin3Dビジョン(次世代センサー&ソフトウェア新バージョン実装)
  • 新Mujinハンド (新ハンド・新機能追加)

これらのプロダクトライン投入により、従来機種に比べて大幅に機能拡張・性能向上を実現した、知能デパレタイズロボットを「MujinRobotデパレタイザー」として展開いたします。

<MujinRobotデパレタイザーの進化点>

MujinRobotデパレタイザーは、従来製品(2020年モデル)と比較し、以下のような点を代表として、性能向上いたしました。

◆処理速度の大幅向上
Mujinコントローラの動作ロジックの高速化、及び、Mujin3Dビジョンの認識精度向上により、知能ロボットの処理速度の高速化に成功いたしました。
例えば、Mujin展示場にあるMujinRobotデパレタイザーでも、能力が25%向上しております。

※Mujin展示場環境での測定値です。 処理能力は、対象ワークや条件、環境によって異なります。

◆ 壊れやすいケースでも高速搬送可能な「二面ハンド」

取り扱うワークに応じて、Mujinでは様々なセンサーを内蔵したハンドを独自設計、標準品として取り揃えています。今回、重量物かつ箱の強度が弱い物や上面にミシン目が入っている不安定なケースも安全に高速に運搬するために、ケースを二面で支える「二面ハンド」が加わりました。これにより、壊れやすいケースについても、平均搬送速度の高速化を実現しました。

◆「ハンドチェンジャー」機能搭載で、ロボット1台で複数ワーク対応可能に
1台のロボットで、段ボールケースとコンテナを両方運搬したい場合など、単一ハンドでは対応が不可能な場合に使用する「ハンドチェンジャー」機能が追加されました。
ケースをMujin3Dビジョンで認識し、装着されているハンドで取り扱いができないと判断した場合には、別のハンドへ自動で切り替えを行います。これにより、従来2台必要であったロボットが1台で対応可能となり、大幅なスペースの縮小化及び設備費の削減を実現しました。

 

◆2メートルを超える、高積み対応
Mujin3Dビジョンの認識範囲の拡大により、これまで要望がありながらも仕様外であった、2m以上の高さに積まれた積荷の最下部も認識可能となりました。
トラック輸送時の積載効率を上げるためには、高く積載し、運搬することが有効です。一方、高積みの荷物の積み下ろしは、人手で実施する場合には、高難易度・高負荷な作業となります。技術進歩により、高積みされた荷物の積み下ろしの自動化が可能となりました。

<MujinRobotデパレタイザーの特徴>

上記の点と合わせ、従来製品から引き続き、以下のような特徴があります。

◆世界最速レベルの処理能力
ワークの状態や現場環境を自律的に考慮し、都度最適・最速動作で動く世界最速級ロボットを実現いたしました。(単載デパレタイズで1000ピック/時、混載デパレタイズで600ピック/時)

◆マスターレス運用
混載、単載に関わらず事前のケース登録は一切必要ありません。新商品やデザイン変更が生じてもシステムが自動で対応します。

◆最多機能数
バーコードリーダー機能、衝突安全機能、ワーク持ち替え機能など、360以上の特許技術を活用した独自機能で、現場導入に求められる幅広いニーズに応えます。

◆簡単・短期導入
提案、テスト、現地施工、システム調整までMujinにて実施するため、短期導入が可能です。

◆止めない運用サポート
万が一問題が起こった場合でも、リモートサポート含むアフターサポート体制で、迅速に復旧対応が可能です。

[詳細]
MujinRobotデパレタイザーについて
https://www.mujin.co.jp/solution/distribution/depalletize/

MujinRobotシリーズについて
https://www.mujin.co.jp/solution/mujinrobot/

※運搬物の重量には、法律での制限及び厚生労働省からの明確な指針があります。
<例>

  • 労働基準法第62条:18歳未満男性の継続的な重量物搬送は、20kg未満を制限とする
  • 腰痛予防対策指針(厚生労働省):18歳以上男性の搬送重量は、体重の約40%以下とする

近年、従業員への思いやりや労働基準法・コンプライアンスへの意識の高まりもあり、運搬物の重量制限指針を遵守するために自動化を行う企業が増えています。
従業員が健康に働ける物流倉庫の実現に向けて、Mujinは、MujinRobotの提供を通じて、お客様とともに「人にやさしい物流倉庫」の実現を推進してまいります。

【会社概要】
会社名:株式会社Mujin(Mujin, Inc.)
設立:2011年7月
代表取締役CEO:滝野一征
事業内容:産業用知能ロボットコントローラの開発・販売、知能ロボットソリューションの提供
URL:https://mujin.co.jp/