2019年6月7日、夜11時54分頃、日産自動車の公式ツイッターで公開された1本の動画が、「可愛い」と注目を集めている。
#日産自動車 の技術者によるボランティア活動から生まれた #アイガモロボ が山形県の #朝日町 で始動しました!
水面を #自動走行 することで水を濁らせ、雑草の光合成を抑制、減農薬の米作りを目指します。 pic.twitter.com/NziidsRnh0— 日産自動車株式会社 (@NissanJP) 2019年6月8日
これは、日産自動車の技術者によるボランティア活動から生まれたアイガモロボだ。
ロボット掃除機のような外観をしており、白い筐体に黒い目のような穴が2つ空いており、現在では8000リツイートに迫る勢いで拡散(リツイート)されるほどの注目度を誇る。
アイガモ農法
現在の関東圏内は田植えが真っ盛りの時期だが、お米を無農薬で育てる農法の一つとして、『アイガモ農法』というものが存在している。
アイガモを田んぼに複数匹放つだけで、雑草や害虫をアイガモが駆除してくれるシンプルな農法だ。
日産の技術者が開発した「アイガモロボ」は、これらのアイガモの代わりの役目を果たすことが出来るというのだ。
アイガモロボ
アイガモロボは、田んぼの水面を走行しながら水を濁らせることで、光合成を阻害し藻類や雑草の繁茂を抑制してくれる仕組みだ、しかし害虫を駆除する機能は備えていない。
アイガモロボに搭載しているGPSと田んぼに設置したWi-Fiを連動させ、田んぼをまんべんなく自動的に巡回出来るようにプログラミングされている。
導入コストはアイガモ農法と同等のコストとのこと。
アイガモ農法の問題
アイガモ農法は、田んぼにアイガモを放つ無農薬農法で、お米はアイガモと一緒に育つが、お米が実る頃には、アイガモがお米の実を食べてしまう恐れがあり田んぼから引き上げる。
引き上げたアイガモは自然に放つことが法律で規制されているため、農家が食肉に加工するか、食肉処理場での解体が必須になるが放ったアイガモが多いと農家で消費しきれなくなることが問題となっている。
『アイガモロボ』の導入コストはアイガモを放って導入するのと同じコストということもあり、導入自体は難易度の高いものではない。
アイガモロボが未来の農業の形として導入されていくことを楽しみにしたいと思う