ユニバーサルロボット(Universal Robots、本社:デンマーク オーデンセ、社長:キム・ポウルセン、以下「UR」)は、製品ラインナップに可搬重量20kgの新しい協働ロボット「UR20」を追加することを発表しました。UR20は、URの高度に洗練された技術をベースに新たに一から設計された製品で、同社の強力な協働ロボット新ポートフォリオに追加された最新の製品です。

UR20は、協働ロボット分野において他の追随を許さないURの革新性を表しています。新設計のジョイントにより移動速度が向上しただけではなく、より大きな荷重に対応できるようになりました。リーチが1,750mmあり標準的なパレットのサイズをカバーできるため、梱包やパレタイジングの自動化を可能にします。また設置面積が小さいため、既存の生産スペースで生産性をさらに高めることができるようになります。

パレタイジングに加え、UR20の用途には溶接やマテハン(マテリアルハンドリング)、マシンローディング、マシンテンディングがあり、さらに、URの広範なパートナーエコシステムから、UR20を活用した革新的なソリューションが生み出されることが期待されます。

UR社長のキム・ポウルセンは次のように述べています。「UR20は既存のUR協働ロボットの大型バージョンではなく、協働ロボットをいわば『再定義する』製品です。UR20は当社がこれまで作った中でもっとも革新的な協働ロボットで、17年にわたるロボット業界での技術経験の最新の進化を示すものです。URの技術チームは、市場で長年評価されている使いやすいユーザーインターフェースはそのままに、ロボットアームを一から設計し直しました。サイクルタイムの短縮やより重い荷重を扱える性能から、小さな設置面積でより大きいリーチにいたるまで、数々の利点を備えたUR20は、高度なソフトウェア拡張機能を組み込み、ユーザーにこれまでにないモーションコントロール機能をもたらします」

URは2008年に世界初の商用協働ロボットを発売して以降、1,100を超えるインテグレータや販売代理店、協働ロボット用の部品やキット、アプリケーションを開発するサードパーティからなるエコシステムを構築してきました。これまでに50,000台を超える協働ロボットを発売しているURは、確立された顧客基盤で得られた知見を、最新製品の設計開発に活かしています。

UR20は、成功を収めたURのe-Seriesを補完する革新的な次世代協働ロボット新シリーズの始まりを告げる製品です。

ポウルセンは続けます。「あらゆるユーザーのビジネスの成功にコミットする、という当社の姿勢は製品開発に反映されており、UR20はそれを具現化した製品です。URは高い品質、洗練された北欧デザイン、ソフトウェアからエンドキャップにいたるまで傑出したユーザーエクスペリエンスに情熱を注いでいます。次世代モデルとして、最初に可搬重量の大きな製品を市場投入することで、ユーザーによるユーザーのための自動化を実現し、これまで自動化できなかった作業の自動化を可能にします。UR20は 、始まりにすぎません。自動化を再定義する次のステップは、UR20同様の革新的な機能を、協働ロボットの新しいラインナップに導入することです」

UR20の予約受付開始は2022年第4四半期後半、出荷開始は2023年第2四半期の予定です。

URはドイツのミュンヘンで開催中の展示会Automatica2022にて、UR20を活用したパレタイジングの実演をUR+パートナーであるRobotiqと共同で行います。

[ユニバーサルロボットについて]
ユニバーサルロボットは、最先端のロボティクスプラットフォームを活用し、製造現場における人々の働き方を変革する一助となることを目指しています。

2008年に世界初の商用協働ロボットを発表して以来、リーチや可搬重量が異なるUR3e、UR5e、UR10e、UR16eを開発してまいりました。各モデルは、プラグ&プロデュースで使えるUR+エコシステムのエンドエフェクタやソフトウェア、アクセサリ群でサポートされており、1台のロボットを用途に応じて柔軟に配置転換できます。

ユニバーサルロボットは米Teradyne Inc.傘下の企業です。デンマーク、オーデンセに本社を置き、米国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、チェコ共和国、トルコ、中国、インド、シンガポール、日本、韓国、台湾、メキシコに子会社や支社を擁しています。これまでに50,000台を超える協働ロボットを世界中に販売しています。www.universal-robots.com/ja