蔵書点検ロボットの実用化へ、開発を加速
横手市(秋田県横手市、市長:髙橋 大、以下「横手市」)、株式会社ソフエル(本社:東京都港区、代表取締役:伊賀 亨治、以下「ソフエル」)、金剛株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役:田中 稔彦、以下「金剛」)、サウスフィールド・マネジメント株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:南野 稔、以下「サウスフィールド」)は、令和3年12月に4者で締結した「蔵書点検ロボット実証実験に関する事業連携協定」に基づき、蔵書点検ロボットの実証実験を横手市雄物川図書館(所在地:秋田県横手市雄物川町今宿鳴田133)で実施しました。この実証実験は、令和4年3月2日から3月9日まで、雄物川図書館のICタグ※1を貼り付けた約2万冊の蔵書に対して行われました。実験の結果につきましては、3月11日に雄物川小学校の3年生、およびメディア関係者に向けて発表しました。

蔵書点検ロボットは、高さ約2メートル、幅約60センチ、本体に6個のアンテナを実装し、電波を発信しながら館内を自動で動き回り、ICタグを貼り付けた蔵書の情報を読み取りました。今回の実験は、令和4年1月にICタグ化(ICタグを蔵書に貼り付け、エンコード作業を実施)した雄物川図書館の図書19,723冊を対象に行いました。ロボットで行った読み取り試験では19,723冊中、19,634冊をロボットが自動認識し、認識率99.5%を達成し、実証実験は成功いたしました。

今後、ソフエル、金剛、サウスフィールドは、実証実験での効果検証を行い、読み取りエラーが発生した0.5%の品質を改善進めていきます。また、蔵書点検ロボットの実用化に向けて、ロボット仕様の確定、価格の設定などを検討いたします。更なるICタグシステムを活用した図書サービスの向上、実用化に向けた取り組みを継続しておこなってまいります。

■実証実験の概要

実験場所:横手市雄物川図書館内
期間:令和4年3月2日から3月9日
実験対象:雄物川図書館 所蔵 19,723冊の書籍

■提携先会社概要

会社名:株式会社ソフエル
所在地:東京都港区港南2-12-23 明産⾼浜ビル2F
代表者:伊賀 亨治
設⽴:1979年
事業内容:⾮接触ICタグ(RFID)を利⽤したシステムの開発、販売
URL:http://www.sofel.co.jp/

会社名:⾦剛株式会社
所在地:熊本市⻄区上熊本3-8-1
代表者:⽥中 稔彦
設⽴:1947年
事業内容:オフィス・⽂化施設関連設備の製造販売
URL:https://www.kongo-corp.co.jp/

会社名:サウスフィールド・マネジメント株式会社
所在地:神奈川県横浜市⼾塚区品濃町525-1
代表者:南野 稔
設⽴:2014年
事業内容:公共施設マネジメントアドバイザリー
URL:http://sfmgt.co.jp/

※1. ICタグ:無線通信することにより、離れた所から、その中に保持されている情報を読取り、書き換えることができます。図書館では、蔵書にICタグを貼付し、ICタグを読取る各種機器を導入することにより、蔵書の個別認識が自動的にできるようになります。これにより、利用者へのサービス向上、図書館運営業務の効率化を図ります。

ICタグを説明するソフエル伊賀社長

ロボットに触れてみる雄物川小学校3年生

蔵書点検ロボットの説明

実証実験を視察する髙橋 大横手市長


蔵書点検ロボットの試作機

ハンディリーダーによる点検