以前に取材させていただいた「ロビット」社(過去記事)の自動外観検査ロボットが市場に続々投入されており注目を集めております。

2021年2月18日にリリースされた情報(「TESRAY」が国内養生テープトップシェアのダイヤテックスに採用)を参考にその高精度で有用なシステムを改めてご紹介させていただきます。

①「TESRAY」とは
本テクノロジーは“外観検査の自動化システム”となりますが、どのような優位性があるのか?
工業製品の表面の傷、繊維織物の検品、食品の劣化などは“人”が目視ですることでしかなかなか品質を担保できないフェーズでした。
それには作ると同等の工数と時間を要されています。
それをほぼ“100%”の精度(人の目と同等もしくはそれ以上)で自動チェックできるのが本製品。
かつ、ロボットであるため疲れることなく稼働し続けられ、人間がよりクリエイティブな工程に時間を割くこと、人的資源の利活用促進が期待できます。

②“忖度”ができるAI
この言葉が適切かどうかはさておき、「TESRAY」は“出荷品質としては問題ない”微妙なヨレなどの加減を検知し判断することが可能です。
システムは人間と違って“100 or 0”の判断が一般的でしたが、使用や品質に影響しない“100未満”のブレを忖度するかのようにチェックします。
あまりに精度を高くすることによる異常検知過多を防ぐことにより、一定以上の品質担保ができることと生産パフォーマンスの維持が可能になります。

例)
異常品に類似した繊維の織の特徴はあるが、後工程等の処理等で品質/見栄えに影響しない正常品をAIアルゴリズムは過検出せず正常品と判定

テスレイの検査画面

③数字で見る凄さ
本システムの検出率数値
異常部検出率:99%超 → ほぼ異常を見過ごさない
正常部の過検出率:0% → 正常な部分を間違わない
とにかく正確であることがおわかりいただけるかと思います。

このように人の目以上で仕事をこなす本システム。
工業生産の現場での注目度は高く、企業の成長と人の有用な時間づくりに貢献していくことは間違いないでしょう。
また、このテクノロジーを応用した新たなソリューションが生まれていくことも容易に想像できます。

今後の「株式会社ロビット」の「TESRAY」の動向には注目せざるを得ません。

プレスリリースURL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000020284.html

会社概要

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社名:株式会社ロビット
所在地:〒174-0051 東京都板橋区小豆沢4-26-13
URL:https://robit.co.jp/