株式会社エスイーフォーが「人とロボットが協働するシステム構築」を掲げ、スタートアップとして創業開始した。
世界初の視線追跡型VR用ヘッドマウントディスプレイの開発販売を行うスタートアップ、FOVEの共同創立者兼元CTOのウィルソン・ロクランがCEOを務める。
株式会社エスイーフォーのビジョン
VR とロボティクスの知見に富んだメンバーが宇宙空間も見据えた様々な環境で、ロボットが人類の反映をサポートするシステムを構築し、ロボットと人間の相互依存が可能にする。
SE4は、2019年内に「SEMANTIC CONTROL™」と「ORCHESTRATED AUTONOMY™」の要素技術の確立を目指し、2021年までに汎用ロボットを用災害復旧支援等の実際の現場で実証を行い、商用サービスの提供を開始することを目標としている。
宇宙開発事業については、地球周回軌道や月等で実証実験を行い、2025年を目途に火星のインフラ開発にロボットを従事させることを目標に掲げた。
以下、プレスリリース引用
株式会社エスイーフォーは、時間や距離を超えて人とロボットが協働するシステム構築をすることをビジョンに 、ロボット遠隔操作の技術開発を行うスタートアップです。
株式会社エスイーフォー(本社:東京都台東区、代表取締役:Lochlainn Wilson 、設立:2018年9月、以下「SE4」)は、ロボットと人間が共存する未来の実現を目標に掲げ創業いたしました。
VR とロボティクスの知見に富んだメンバーが、地球上だけでなく宇宙空間をも見据えたあらゆる環境でロボットが人類の繁栄を長期的にサポートするシステムを構築し、ロボットと人間の相互作用と相互依存が可能な未来を目指して日々研究を重ねています。
世界初の視線追跡型VR用ヘッドマウントディスプレイの開発販売を行うスタートアップ、FOVEの共同創立者兼元CTOのウィルソン・ロクランがCEOを務めています。
■通信遅延環境で効果を発揮 さまざまなロボットをVR空間から直感的に操作可能
「通信遅延環境」と聞いて、どのような場所を思い浮かべるでしょうか。
現在わたしたちのいる場所から遠く離れた場所、宇宙や深海を想像する方も多いかもしれません。たとえそれが身近な場所であったとしても、災害時や高速通信が未整備な地域もそのひとつです。
このようにあらゆる環境で発生するこの「遅延」は、地球と月の間では往復に約2秒、火星との間では約20分にまで及ぶものとされています。
遠隔地からそのような場所にいるロボットを操作することを想像してみてください。
通常、ロボットで「目の前のペットボトルのキャップを開ける」ためには、ロボットの動作ひとつひとつが操作の対象です。
その為、「手前10cm、下5cm、720度回転」等々、非常に細かな動作の指示を、ひとつの動作が終わるごとにしていく必要があります。これに加えて通信遅延が発生する環境では、さらにその遅延分の時間がかかってしまうことで、作業には通常の何倍にも及ぶ膨大な時間を要します。また、これらの通信遅延が発生する場所は、未知の環境であることも多く、ロボットの動作を事前にプログラムしておくこともできないのです。
この状況を一変させるのがSE4の技術です。
SE4の技術では、仮想現実世界とロボットの周りの現実世界を、AIと人間の知能で繋ぎます。ロボットを操作するユーザーは、VR上のシュミレーションでロボットが認識している世界を見ながらロボットを操作します。
このシュミレーション上では細かな「動作」の指示をする代わりに、「目の前のペットボトルのキャップを開ける」という「目的」を伝えます。(注1)「目的」を伝えられたロボットはAIを使い自律的にタスクを実行します。(注2) その為、指示の回数を限界まで減らすことができ、通信遅延が発生する場所での作業効率を飛躍的に高めることができるのです。
また、ユーザーは自分の手を動かしながら直感的にロボットへ作業の指示ができるため、これまでとは全く異なる方法で、的確に、素早くロボットを操作することが可能になります。
VR開発の第一人者と、AIやロボティクス開発の第一人者の双方が同時に開発を行っているSE4だからこそ、この開発は可能となります。
注1:「SEMANTIC CONTROL™」
ユーザーの指示をユーザーの意思としてロボットに伝えるSE4の独自技術
注2:「ORCHESTRATED AUTONOMY™」
ユーザーの意思に沿ってロボットに自律的にタスクを実行させるSE4の独自技術
■製造ラインから宇宙・深海までの対応を目指す
SE4は、2019年内に「SEMANTIC CONTROL™」と「ORCHESTRATED AUTONOMY™」の要素技術の確立を目指しています。さらに、2021年までに汎用ロボットを用いて製造ラインや、人がアクセスできない災害復旧支援等の実際の現場で実証を行い、商用サービスの提供を開始することを目標としています。宇宙開発事業については、2022年を目途に遅延環境下である地球周回軌道や月等で実証実験を行い、2025年を目途に火星のインフラ開発にロボットを従事させることを目標に掲げています。
ロボット関連企業との技術開発提携と、宇宙・建築・工場関連企業との技術検証提携とにより、上記の目標への達成速度を加速させることを希望しています。
■SE4 会社概要
社名:株式会社エスイーフォー (SE4 Inc.)
CEO:ウィルソン・ロクラン(Lochlainn Wilson)
URL:http://www.se4.space/
問い合わせ先:contact@se4.space