屋内に特化したドローン自律飛行システム「MarkFlex®Air」を開発する株式会社Spiral(本社:東京都千代田区、代表取締役:石川知寛、以下Spiral)は、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)による「アジアDX等新規事業創造推進支援事業費補助金(日印経済産業協力事業)」の事業者として採択されました。
組込みシステムの設計開発を行うインドのスタートアップ企業、TOSIL Systems(本社:インド、CEO:BIJU VISWANATHAN、以下TOSIL)と協業し、建築/土木現場の目視による巡回作業を革新する屋内型ドローンサービスの実現を目指します。

■ドローンとデジタル技術で建築/土木の生産性向上を目指す
Spiralは、建築・土木現場のGPSが使えない屋内や地下などにおいてドローンを自律飛行させる非SLAM型技術の開発と提供を行っています。省人化・自動化が急務とされている工事現場では、現場の状況把握や進捗記録業務などの「巡回系」に自律飛行ドローンによる空撮の活用が期待されています。
実用化に向けて、導入容易性と安全性確保の両立などの課題があり、Spiralでは解決策として特許技術のマーカーを用いてドローンの自律飛行を可能にするシステム「MarkFlex®Air:MFA」を開発しています。
本事業により、ドローンを自律飛行させるための制御モジュール部分をTOSIL社と協業し、ユーザー各社の現場要求を満たすシステム開発を加速してまいります。

<実施概要>
・顧客実環境における実証実験/試験による検証
・検証結果に基づいた周辺要素技術と機器の開発
・検証結果に基づいた他社との協業促進
※事業実施期間:補助金交付決定日~2021年1月31日

本事業の取組みにより、顧客企業および開発パートナー企業との連携をさらに強化し、得られた知見と実績をもとに建築/土木産業向けドローン自律飛行システムの販売と提供を開始する予定です。

■「アジアDX等新規事業創造推進支援事業費補助金(日印経済産業協力事業)」の概要
アジアの新興国企業との連携促進を通じ、新規事業に取組む企業の創出・成長・海外展開を加速化するため、インドを含めた新興国企業との連携によるデジタル技術を利用したプロダクツ・サービスの開発および実証・評価を行う案件を支援するもの。
公募情報:https://www.jetro.go.jp/news/announcement/2020/0d02e9007d41bce1.html
採択情報:https://www.jetro.go.jp/news/announcement/2020/7b729fc95d21e138.html

■TOSILシステム(TOSIL Systems Private Limited)について 
TOSIL(トッシル)社は、2017年にインドのケーララ州で創業した組込みシステムの設計および開発サービスを提供するスタートアップ企業。主に自動車や半導体、IoT分野に注力しており、欧米および日本での高い実績を持ちます。ASIC / FPGAの設計、組み込みハードウェア、ファームウェア、BSP、ドライバー、そしてアプリケーション開発に至るまで、豊富な経験と技術力による、R&Dおよびエンジニアリングサービスを提供しています。
2019年10月にSpiralと取引基本契約を締結し、自律飛行制御モジュールを共同開発中。
URL:https://www.tosil-systems.com/

■株式会社Spiralについて 
株式会社Spiral(スパイラル)は、GPSが届かない環境(屋内)において、ドローンの自律飛行を可能にする「MarkFlex®Air」を開発する企業です。MarkFlex®Airは、非SLAMの屋内型ドローン自律飛行システムです。あらゆる機体に後付が可能で、導入コストを削減できるだけでなく現場で簡単に飛行ルートを変更できます。現場目線での研究開発を重視し、世界各国から集まるエンジニア達と共に、世の中にない価値創出を目指しています。
※SLAM:地図作成と自己位置推定を同時に行う技術の総称

 <会社概要>
本社:東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト 秋葉原ビル12階 DMM.make AKIBA内
開発拠点:東京都葛飾区堀切2-49-2
代表者:代表取締役CEO  石川知寛
設立:2016年10月27日
事業内容:非GPS環境下におけるドローン自律飛行システムの開発

<本件に関するお問合せ先>
株式会社Spiral  担当:濱地
Tel: 03-5654-6089
Mail: info@spiral-roboptics.com