選出された高校、高専、大学等のロボコンチーム合計4チームに物品支援を実施します

一般社団法人次世代ロボットエンジニア支援機構(所在地:京都府相楽郡精華町、代表理事:川節拓実、通称:Scramble)は、2021年度ロボコンチーム支援プログラム(STEP2021)の支援チームを公募に基づき選出いたしました。厳正なる審査の結果、All_outlook(関東圏高校合同)、Gratify(群馬高専)、Kyutech Under Robotics(九州工業大)、富ロボレスキュー(富山大)の4つのチームへ支援を実施します。

STEPとは

ロボコンチーム支援プログラム(Scrambl robocon Team Encouragement ProgramさSTEP)はロボットコンテスト(ロボコン)で成長したい学生・子ども達を応援するため、公募にてロボコンに出場する学生・子ども達のチームを支援致します。選出されたチームにはチームが希望する物品を本機構からご提供します。
今年度は昨年度から事業規模を拡大し、1チームあたりの支援額、総支援額をともに大幅に増額いたしました。
詳細:https://scramble-robot.org/support_info/step2021/

採択チーム1 ロボカップジュニア出場チーム「All_outlook」(高校合同)

All_outlookは関東圏にある複数の高校の1年生が集まって、ロボカップジュニアのサッカーライトウェイトリーグに参加するチームです。この競技は1チーム2台、計4台のロボットを人の操縦に依らず自律的に行動させてサッカーのようにゴールを決める競技です。All_outlookは今年結成したばかりのチームですが、情報収集、発信にも力を入れることで色々な方からのご協力を頂き、初年度から良い成果を出すことを目指しています。

審査員 伊藤寛子氏(一般社団法人 techfeelo)講評
チームの熱量やこだわりが申請書全体から伝わってきたことに加え、支援物品の用途の明確さなどから、採択させていただきました。本支援制度が、 All_outlook が挑戦しようとされている様々な取り組みの一助になればと思います。

All_outlook 提供

採択チーム2 高専ロボコン出場チーム「Gratify」(群馬高専)

群馬高専BチームGratifyは主にアイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(通称:高専ロボコン)に出場しているチームです。高専ロボコンは毎年変わる課題に対して全国の高専生が知恵を絞ってロボットを製作する大会であり、群馬高専としては昨年度も本制度の支援を受け、全国大会出場を果たしました。今年度も、感染症の影響下で活動が制限される中、学年間のコミュニケーション活性化、進捗管理効率化を行うなど、チーム一丸となってロボット開発に取り組んでいます。

審査員 川野俊充氏(ベッコフオートメーション株式会社・代表取締役社長)講評
多くの実績を誇り、余裕すら感じられる強いチームを支援すべきか、審査会では議論がありました。しかし、控えめな申請内容が後進の育成に有用な道具に限られている意図が、人材育成を理念とするScrambleの趣旨と合致する事に着目し、私は支援に一票を投じました。この支援により新入部員の作業効率が高まり、学ぶ体験を深められることを期待しています。

Gratify提供

採択チーム3 沖縄海洋ロボットコンペティション出場チーム「Kyutech Under Robotics」(九州工業大)

九州工業大学Kyutech Under Roboticsは沖縄海洋ロボットコンペティションを始めとした水中ロボコンに出場するチームです。水中ロボコンでは潜水が可能なロボットを製作する必要があり、防水設計、波や潮流に対応した制御など、地上のロボコンとはまた違った面白さのある競技です。Kyutech Under Roboticsは昨年度もAUV(無人潜水艇)部門最優秀賞を獲得しており、今年度も更なる飛躍を目指し、メンバーの技術力向上とロボットの製作・改良に取り組んでいます。

審査員 佐藤哲朗氏(新国立劇場合唱団員)講評
ロボコンの中でも水中を課題にしたコンテストは今回初めて知りましたが、競技の説明やチームの課題から苦労しつつも楽しみながら参加されていること、魅力を文章で伝えられていることに強く感動しました。資料としてもそうですが、私のようなロボット知識の無い方が読んだとしても非常に心躍る完成度の高い申請書でした。

Kyutech Under Robotics 提供

採択チーム4 レスキューロボットコンテスト出場チーム「富ロボレスキュー」(富山大)

富山大学富ロボレスキューはレスキューロボットコンテスト(レスコン)に出場しているチームです。レスコンは倒壊した建物内での救助活動を想定したロボコンであり、スピード等の優劣ではなく、被災者(模擬)の取り扱いなど、救助に対する姿勢が求められる点が特徴です。富ロボレスキューは2018年が初出場という若いチームですが、毎年アイデア賞を受賞するなど、創意工夫に自信があるチームです。今後も人に優しいロボットの製作を目指して努力していきます。

審査員 石田洋子氏(ニワカソフト株式会社)講評
チームや競技の課題を的確に把握し、少人数ゆえの工夫、選択と集中によるスピード感、新しいことへの挑戦、人としての成長、財政的な困窮度や理由などが具体的に書かれていて、採択後に支援を無駄にしない姿勢が感じられました。困難に負けないチーム作りが期待される良い申請でした。

富ロボレスキュー提供

本機構事業担当者コメント

採択チームの皆様の活躍に僅かでも貢献させて頂きますことを大変光栄に存じます。ご応募いただいた申請書類はどれも完成度が高く、特に今年度は感染症の影響もあってか、チーム内のコミュニケーションや調整など活動そのものに苦心しているチームが多い中、申請書の中ではそれも含めたチームの課題を広く分析し、支援の必要性がよく表現されていました。審査員一同、もっと多くのチームを支援したいと考えながらも、今回はその中でも特に優れた4チームを選出いたしました。

申請書からも多くのロボコンチームが様々な課題を抱えていることを改めて認識し、弊機構では本事業も含め、引き続き多方面からの支援を実施していく所存です。学生たちに広く社会の皆様から応援を頂戴できるよう、弊機構としてもさらに事業を推進してまいります。

次世代ロボットエンジニア支援機構(Scramble)について

次世代ロボットエンジニア支援機構(通称Scramble)は、日本のものづくりを担う次世代のエンジニアの育成、およびものづくり業界・文化の活性化をミッションに掲げています。ロボットコンテスト(ロボコン)を人材育成の場として活用し、様々なロボコンに出場する学生・子ども達への製作費やメンター提供、ロボット製作以外にも広報、資金調達等の支援など、多岐に渡る支援事業を実施しています。また、社会人・学生合同の技術勉強会、学生向けのロボット教室等、全世代のスキルアップや初学者の参入障壁を下げる取り組み、エンジニアを憧れでカッコいい職業に感じてもらい界隈の人口増加を狙う事業を展開しています。

【ご支援のお願い】
次世代ロボットエンジニア支援機構では企業様、個人様からのご支援によって事業を推進しています。ご支援の詳細はこちらをご覧ください。
企業様:https://scramble-robot.org/support/sponsor_info/
個人様:https://scramble-robot.org/support/supporter_info/

詳細情報「一般社団法人次世代ロボットエンジニア支援機構」

法人名:一般社団法人次世代ロボットエンジニア支援機構
所在地:京都府相楽郡精華町精華台7-5-1けいはんなオープンイノベーションセンター209号室
代表者:代表理事 川節拓実(大阪大学助教)
設立:2020年5月18日
URL:https://scramble-robot.org/
事業内容:次世代のエンジニア育成・支援、ものづくり界隈活性化
詳細資料:https://prtimes.jp/a/?f=d62410-20210920-cadd84cb8438776937fe038ccc309062.pdf

【本件に関するお問い合わせ先】
事務所:京都府相楽郡精華町精華台7-5-1けいはんなオープンイノベーションセンター209号室
e-mail:info@scramble-robot.org