自律飛行を活用しブレード点検を簡素化

テラドローンは、ドローンによる風力発電向けブレード点検サービスを開始いたしました。

image
今回開発したアタッチメントを取り付けたドローンが撮影している様子
 
 
現在、風力発電機のブレード点検を行う際、重機やロープを使った点検が主流となっています。しかしながら、重機は立地条件によっては使用できず、ロープ点検は高所作業をするための特別な資格が必要となります。今回弊社が開始するドローンサービスを使用することで、立地条件や資格の有無に関わらず、目視点検を行うことが可能となります。結果として、大幅な時間短縮、安全性の向上、点検クオリティの向上に繋がることが期待されます。

本システムは、DJI製ドローンに取りつけたアタッチメントからのレーザー照射により自己位置推定を行うことで自律飛行を実現しております。そのため、マニュアル操作による点検で起きていた、操作ミスによるブレードへの衝突といった突発的な事故の確率を低減し、安全な点検を可能としました。撮影した画像は、専用のソフトウェアを介してクラウド上で管理ができ、AIによる画像処理によって、表面の損傷度合いを分類することが可能です。

現在、国内では点検作業員の不足が深刻化する一方、発電機の稼働率の向上が課題となっています。特に、落雷被害のような不測の事態に対しては、速やかな点検が早期の原状回復のために何より重要となります。テラドローンは、このような課題をドローンソリューションにより解消し、風力発電機の点検に貢献してまいります。

以下、弊社のドローン点検サービスにおける3つのメリットをご紹介します。
 
 

1.時間短縮
従来の重機点検やロープ点検では1日2機の点検が限界でしたが、弊社のドローンサービスを使用することで、ブレード1枚当たり約8分で点検が完了。従って1日に約7、8機の点検が可能となります。

2.安全性の向上
ドローンを使用することで、作業員が高所に登る必要がなくなり、安全に点検することができます。また、自律飛行が行えるため、人的な操作ミスが生じず、誤ってブレードに衝突する危険はほとんどありません。専門スキルや資格がなくても、約1週間の訓練で、誰でも安全にドローン点検を行うことができます。

3.点検クオリティの向上
自律飛行が可能なため、ブレることなく近距離で撮影ができ、平均0.4mm/pixの高画質なレポートを得ることができます。撮影した画像は、専用のソフトウェアを介してクラウド上で管理ができ、AIによる画像処理によって、表面の損傷度合いを分類することができます。またソフトウェア上で撮影した画像を拡大でき、ミリ単位の傷を見ることも可能です。

 
 
image
ドローン点検から得られる高画質レポート
 
 
image
ドローン点検から得られる高画質レポート(破損の大きさは約30cm)
 
 
 
【テラドローン株式会社】

本社を東京におき、全国7支社とAPECやEU、 アフリカ、オーストラリアなど世界で10拠点以上を構え、国内外にてドローンを用いたレーザー・写真測量を実施、高精度3次元図面を短時間で作成、施工管理に役立つサービスを提供するドローンスタートアップ。日本では大手ゼネコン・建機メーカー・測量会社等からの案件を中心に、600回以上のドローン測量実績を有しi-ConstructionのUAV測量実績も全国トップクラス。海外ではオイル&ガス、電力、マイニング分野を中心とした保守・点検サービスの展開を加速させている。
現在は国内外で250件以上のUAVレーザー計測実績を基に、早稲田大学との共同開発によるオリジナルLiDARシステム「Terra Lidar」の開発に成功。国内外への販売拡大を予定している。

ドローン管制システム(UTM)においては、グローバルリーディングカンパニーとして市場を牽引。3年前に筆頭株主としてUnifly社(ベルギー)へ出資後、昨年も追加出資を行い、現在日本、ヨーロッパ、アメリカ等海外各国でUTMシステムを展開している。

今年3月には、3日間にわたり20カ国以上のグループ企業のトップが出席する、初のグローバルサミットを開催。