ハーバード大学の研究者たちが開発した超軽量ロボットとして知られる「RoboBee」。
2016年の発表から3年が経ち、電源ケーブルなしでは飛べない動きの制限という弱点を克服し、「RoboBee X-wing」へと進化して帰ってきました。
電源ケーブルの代わりにバッテリーを取り付けるとしても、RoboBee X-wingは、大きさが直径約2~3インチ(約5.1~7.6cm)で重さ100分の1オンス(0.26g)と、世界最軽量の機体であり、重心が取れなくなってしまうため、自立飛行は困難です。
そこで、ハーバード大学の研究者たちは、従来2枚だった羽を4枚に増やし、小さな太陽子パネルを装着することで飛行に影響を及ぼさず、電源ケーブル無しでRoboBeeの自立飛行を実現。
動画URL https://www.youtube.com/watch?v=K9Jh9IIByHg&feature=youtu.be
最も小さいドローンのサイズが直径約2~3インチ(約5.1~7.6cm)、重さが3分の1オンス(約9g)であり、今回の研究によって、ケーブル無しで飛行できる世界最軽量のマシンとしての栄誉を手に入れました。
ハーバード大学のエンジニアであるE・ファレル・ヘルブリングは、「羽を2枚から4枚にしたことが電力消費を増やさずに揚力を向上させる要因になった。」と語ります。
RoboBee X-wingは、現時点で置かれた物の場所を把握したり、風の影響を受けずに飛行することはできません。ハーバード大学の開発チームは今後、超小型ドローンとしての実用化を考えており、屋外で単独飛行できるように研究・開発に取り組んでいくとのこと。
ロボットは、機体が小さくなればなるほど、空中に留まるためにはより多く羽ばたかなく必要があります。実際の昆虫にはないさまざまな制約が存在する小型飛行ロボット開発ですが、エンジニアたちはさらなる軽量化と揚力の最適化による長時間の飛行についても検討するとしており、今後の研究・開発からも目が離せないとい言えるでしょう。