バタフライボード株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役:福島英彦)は、2019年1月16日(水)から18日(金)の3日間に東京ビッグサイトにて開催される「第3回ロボデックス ロボット 開発・活用展」の株式会社デンソーウェーブ(本社:愛知県知多郡、代表取締役会長:杉戸克彦)のブースで人協働ロボット「COBOTTA®(コボッタ)」を活用したノート型ホワイトボード「バタフライボード」の生産自動化システムを実演・展示いたします。
・概要
デンソーウェーブの「COBOTTA」は、ロボットの専門知識がなくても簡単に扱うことができる人協働ロボットです。簡単な組み付け作業や仕分け作業など労働集約型の小さな作業を行うのに適しており、急な生産品目の変更や増産対応などで人の手が足りなくなったとき、人の隣にCOBOTTAを配置して仕事を手伝ってもらうなど、フレキシブルに生産ラインを構築することが可能です。
一方、「バタフライボード」は、“たった一人のメーカー”が生んだノート型ホワイトボードとして注目され、2015年の発売以来、日米クラウドファンディングで累計3,000万円以上の資金調達に成功し、ユーザーのフィードバックを反映させながら、国内工場で手作業を中心に小ロット生産を繰り返すハードウェア版リーン開発を行ってきました。
今回「COBOTTA」と「バタフライボード」の共創により、これまで人の手作業で量産を行っていたバタフライボードの生産ラインを自動化するシステム構築に成功しました。
ロボットと人との協働作業で“いつでも、どこでも、適量生産”を実現する生産自動化システムを第3回ロボデックスにて初めて公開します。
・背景
これまでハードウェアを量産するには、大型の生産設備を導入して安く大量に生産する「工場制機械工業」か、付加価値のある商品を手作業で生産する「工場制手工業」が主流でした。しかし、前者は多額の初期投資がかかる上、一旦設備を導入してしまうと投資を回収するまで生産を継続する必要があり、さらにプロダクトをマーケットフィットさせるための仕様変更が難しく、需要と供給のバランスが崩れたときに大きな負債になります。一方、後者は初期投資が少なく、仕様変更が容易に行える半面、人による手作業での量産体制のため、需要が増えた際に安定した品質で生産量を増やすことが困難でした。
近年はクラウドファンディングが世の中に浸透しつつあり、生産時の初期需要の見極めが可能になりました。しかし、生産体制をフレキシブルに構築できる大手企業には有効な手段ですが、手工業が主体となるベンチャー企業には、需要に応じた生産量の調整と体制作りが課題でした。
今後、新規性の高いハードウェアを世の中に誕生させるためには、クラウドファンディングのような需要の見極めができることに加え、リスクを抑えた供給が行える「適量生産」を可能にする環境が必要になります。
・今後の展開
個別最適化と量産が同時に行えるデジタル社会では、ハードウェアにおいてもカスタマイズされたプロダクトが益々求められていきます。今後、人協働ロボットによる生産自動化システムの検証・改善を両社共同で行い、バタフライボードの多品種適量生産を実現することで、生産のデジタル化を推進していきます。
■ バタフライボードについて
バタフライボードは特許技術スナップ・バインディング・テクノロジーにより、大きなホワイトボードを持ち歩けるノートサイズに小型化した新たなコミュニケーションツール。”かく、消す、貼る、広げる、共有する” という機能を高次元で融合し、いつでもどこでもアイデア創出を可能にします。2018年度グッドデザイン賞受賞
■ 展示会開催概要
会期 : 2019年1月16日(水)~18日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17:00 まで)
会場 : 東京ビッグサイト 西1ホール デンソーウェーブブース(小間番号W1-30)
URL : https://www.robodex.jp/
■ 関連リンク
バタフライボード公式サイト:http://www.butterflyboard.jp/
COBOTTA®(コボッタ)サイト:https://www.denso-wave.com/ja/robot/product/collabo/cobotta.html
※ 内容は発表日現在のものです。予告なしに変更されることがあります。
※ COBOTTA®は株式会社デンソーの登録商標です。