さらに、NEDOの認定VCであるANRIから、新たに追加の資金調達を完了したことも、併せてお知らせいたします。
- 名称:モバイルマニピュレーター型自動下膳ロボットの開発
- 事業者:スマイルロボティクス株式会社
- 認定VC:ANRI(※NEDO STS事業への採択は認定VCからの出資が条件)
全エンジニアがGoogle出身のスマイルロボは、高度なロボット制御技術・ディープラーニング技術を活用し、飲食店のホールなどを中心に「片付け」のオペレーションを省力化すべく「モバイルマニピュレーター型自動下膳ロボット」を開発しています。
この度、NEDOから発表された『2020年度「研究開発型ベンチャー支援事業/ シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」 第1回公募に係る交付決定先一覧(*注1)』によると、他にロボティクス領域の案件は見当たらず、スマイルロボが「唯一のロボットスタートアップ」として採択されたことになります。
創業1年の弊社に対する期待と信頼に感謝しています、ありがとうございます。
■当ロボットの特徴
当ロボットは「モバイルマニピュレータ型」である点が大きな特徴です。
言い換えれば「自律走行型のロボットアーム」であり、社会実装において下記のようなメリットがあります。
・ アームのない搬送ロボットとは異なり、例えば飲食店では、お客様(もしくは店員)が「ロボットとテーブル間の皿の乗せ替えをする」必要がない
・ 自律走行型であり、テレプレゼンスでの「遠隔操作」や「床にガイドを貼る」必要もない
■助成金および調達資金の主な使途
今回のNEDO STS事業の助成金および新たに追加で調達した資金(ANRI・DEEPCOREから)により、ソフトウェアエンジニア・ハードウェアエンジニアの採用を強化し、モバイルマニピュレータの研究開発および実証実験を一気に加速させていきます。
・ロボット製造費・機械装置費
・研究員(ソフトウェアエンジニア・ハードウェアエンジニア)の採用費・労務費
・実証実験に関わる諸経費(機材、補助員労務費など)
■スマイルロボが対峙するマーケットについて
富士経済(*注2)によると、2025年の業務・サービスロボットの世界市場は4兆6,569億円の予測で、2019年比で2.3倍(CAGR 15%)と、大幅な成長が見込まれています。
中でも搬送用の領域はCAGR 31%と、最も大きい伸び率を示しています。
スマイルロボは、この搬送用ロボットの発展に貢献すべく、日夜 「モバイルマニピュレーター型自動下膳ロボット」の開発に取り組んでいます。
■今後の展開について
昨今のコロナ禍による社会的な非対面化ニーズ・自動化ニーズの高まりを受け、
・ 飲食店においては、これまでの「下膳」に加えて「配膳」なども含む「運搬作業全般」への対応
・ 飲食店に限定せず、様々な施設における「つかむ・はこぶ」作業を自動かつ非対面で行えるような対応
に関する開発を、現在急ピッチで進めています。
■ANRI パートナー 鮫島昌弘氏からのコメント
『NEDO STS事業に採択されたとのニュースを聞き、まさに「スマイル」致しました。日本はドラえもん、ガンダムを生み出したロボット超大国です。スマイルロボがこれから引き起こすロボット革命2020、熱い夏になりそうです!』
■スマイルロボ 代表取締役社長 小倉崇のコメント
『新型コロナウイルス感染症により世界中で非対面化が叫ばれる中、消費者・事業者の双方に安心・安全を提供出来るモバイルマニピュレータは、飲食店をはじめ接客業全般にご活用頂けるものと考えています。社会のニーズに早急に応えられるよう、今回の支援を受けてエンジニア採用を強化し、開発および実証実験を一気に加速して進めて行きたいと思います!熱い夏にします!』
■NEDO STS事業について
- 名称:研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援(旧:研究開発型ベンチャー支援事業)
- 内容:シード期の研究開発型スタートアップ(以下「STS」(Seed-stage Technology-based Startups))に対して投資を行うベンチャーキャピタルおよびシードアクセラレータ等(以下「VC等」)の我が国における投資及び支援活動を促進し、またその知見および支援機能を活用しながら、STSに対する事業の支援を行うもの。具体的には、VC等の認定と、STSの採択の2段階に分かれており、NEDOにより先に認定されたVC等からの出資意向確認書(または出資済みの報告書)を得ることを助成金の申請の条件としています。
- 助成額:最大7,000万円まで(助成対象費用の2/3以下)
- 助成対象経費:技術シーズの事業化に必要な経費(実用化開発、企業化可能性調査等)
- 事業期間: 交付決定日から最大1.5年以内
- 対象技術:経済産業省所管の鉱工業技術(例えば、ロボティクス、AI、エレクトロニクス、IoT、クリーンテクノロジー、素材、医療機器、ライフサイエンス、バイオテクノロジー技術、航空宇宙等。但し、原子力に係るものは除く。)具体的技術シーズであって、研究開発要素があることが想定されること。競争力強化のためのイノベーションを創出しうるものであること。
(参考URL:NEDO STS事業)
https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100231.html
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■スマイルロボ 会社概要
スマイルロボティクス株式会社は「ロボット技術で全人類を笑顔に」をミッションに、東京大学情報システム工学研究室(JSK)出身で元Googleのロボットエンジニアが集まり、2019年に創業したロボット開発企業です。
現在は、飲食店向けに下膳自動化ロボットの提供をしています。
※NEDO STS事業への採択を受け、現在ロボットエンジニアを積極採用中
○ 会社名:スマイルロボティクス株式会社
○ 所在地:東京都文京区本郷5-25-18 ハイテク本郷ビル 1F
○ 代表者取締役社長:小倉 崇
○ 設立:2019年6月
○ 資本金:30,256,304円
○ 事業内容:人共存型モバイルマニピュレーターの開発
○ ウェブサイト:https://www.smilerobotics.com/
○ 採用サイト:https://www.wantedly.com/companies/smilerobotics
<本リリースに関するお問い合わせ先>
スマイルロボティクス株式会社 広報担当
MAIL:info@smilerobotics.com
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*注1:
スマイルロボ以外の2020 NEDO STS事業に採択された事業
- ゲノム編集水産物×陸上養殖自動化による水産業の再興(リージョナルフィッシュ株式会社)
- 構造ベース創農薬法による安全性の高い次世代型殺虫剤の開発(株式会社アグロデザイン・スタジオ)
- 微細藻類による、高付加価値の機能性成分の生産法の開発(株式会社アルガルバイオ)
- 強神経作用性ブレイン・マシン・インターフェース治療の事業開発(Connect株式会社)
- NASH治療薬を目指すMetアゴニストの医薬品特性の検証(ミラバイオロジクス株式会社)
https://www.nedo.go.jp/content/100920293.pdf
*注2:
2020 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 No.2 業務・サービスロボット市場編
https://www.fuji-keizai.co.jp/file.html?dir=press&file=20053.pdf