アセントロボティクス株式会社(以下、アセントロボティクス)は、株式会社ブリヂストン(以下、ブリヂストン)社内ベンチャー「ソフトロボティクス ベンチャーズ[1]」が推進するゴム人工筋肉[2]型ソフトロボットハンドを活用した新たなピースピッキングロボットシステム[3]の実現に向けブリヂストンと資本業務提携を締結しました。
アセントロボティクスのAI ソリューションが可能にする多種多様な対象物を認識・判断する目と頭脳の機能を、人間の手指に相当するブリヂストンの新たなソフトロボットハンドと組み合わせることで、今後さらなる需要の拡大が期待される物流倉庫や店舗内での新たな自動化ソリューションの開発を加速します。
これにより、従来ではロボットによる自動化が困難だった、多種多様な日用品群や形状・重量・温度・可塑性・荷姿などが大きく異なる生鮮食品、冷蔵・冷凍品など、広範なアイテム群にも自動化ソリューションの対象を拡大することで、人間のオペレーターに過度に依存している現在の物流現場の課題の解決に向け、両社共同でチャレンジして参ります。
右、株式会社ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズCEO 兼 探索事業開発第1部門長 音山哲一氏
左、アセントロボティクス株式会社 代表取締役兼最高経営責任者(CEO) 久夛良木 健
アセントロボティクス株式会社
代表取締役兼最高経営責任者(CEO) 久夛良木 健のコメント
アセントロボティクスは世界規模で高まる流通、物流領域の更なる自動化に向けた、最先端のAI 技術を活用した知能ロボットシステム開発に取り組むと共に、急速に市場が活性化しつつある「デジタルツイン時代」に向けた各種センシング技術[4]への取り組みを加速します。逼迫する流通、物流のさまざまな課題に柔軟に対応するためには、定型化された反復作業のみを行う旧来型のロボットではなく、多種多様な対象物をフレキシブルに扱うことができ、且つ、現場の環境に応じて人間のオペレーターと協調して自律的に動作可能な知能ロボット群の導入が期待されています。この度、ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズの提供するソフトロボットハンドの有するゴム人工筋肉のしなやかさを活かしながらもしっかりと掴むという特徴を活かすことにより、これまで適用が困難であった不定形の生鮮食品や冷蔵冷凍品等にも対応できるソリューションが提供できるなど、アセントロボティクスのAI ソリューションの活用範囲がさらに拡大することに期待しています。
株式会社ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズ
CEO 兼 探索事業開発第1部門長 音山 哲一氏のコメント
独自のAI技術を持つアセントロボティクスとの資本業務提携は、ソフトロボティクスの事業化に向けた大きな一歩であり、大変嬉しく思います。アセントロボティクスとの共創を通じて、ゴムのしなやかさを活かし状況に応じて柔軟に対応できるソフトロボティクスの実用化を目指します。また、新たに立ち上げた社内ベンチャー「ソフトロボティクス ベンチャーズ」では、新しい事業をゼロから創り出したいという人財が早期の事業化に挑戦しています。こうした取り組みを通じ、ソフトロボティクスが人々の暮らしに寄り添い、それを支える新しい社会を実現していきたいと考えています。
<ブリヂストン 概要>
1. 会社名:株式会社ブリヂストン
2. 本社所在地:東京都中央区京橋三丁目1番1号
3. 代表者:石橋 秀一
4. 従業員数:14,745名(2021年12月31日現在)
5. 事業内容:タイヤ事業、ソリューション事業、化工品・多角化事業
[1]ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズについては以下のリンクをご覧ください
https://www.bridgestone.co.jp/products/softrobotics/
[2] ゴム人工筋肉(ラバーアクチュエーター)の詳細については下記のリンクをご覧くださいhttps://www.bridgestone.co.jp/technology_innovation/rubber_actuator/
[3] AIソフトウェア、カメラ、ソフトロボットハンドを一体として組み合わせてピースピッキング(品物を一つひとつ運び出す作業)を行うロボットシステム
[4] デジタルツイン時代に向けたアセントロボティクスのソリューションについては以下のリンクをご覧くださいhttps://www.youtube.com/watch?v=Gd-l5xz3Jtk