テラドローンブラジルは、ドローンを活用し、同国内最大手の石油会社Petrobrasの所有するFPSO(浮体式生産貯蔵積出設備)の目視点検を完了させました。このFPSOは、ブラジルの南東部沖合に位置する大規模な油田「プレソルト」の開発を進めているものです。今回のドローンによるオフショアでの設備点検の成功は、ブラジル国内で初めてのこととなります。

今回、テラドローンブラジルは、2人の作業員により、FPSO内の2つのタンクの点検をおよそ1時間で完了。ドローンにより撮影された高精度な画像・動画データを元に、40もの点検箇所の詳細なレポートを作成しました。これにより、タンク内の腐食、亀裂、破損が特定され、安全性の向上、メンテナンスの効率化が実証されました。

従来の方法では、およそ4人の作業員が、ロープもしくは足場を使用してタンクの目視点検を行なっていました。作業員がこのような方法で点検を行う場合、およそ半日から丸1日の点検時間を要しており、長時間にわたる高所での点検作業には、危険が伴っていました。しかし、タンクの点検にドローンを活用することで、作業員がタンク内で点検をする必要がなくなります。さらに、ドローンを活用することで、およそ半日から丸1日かかっていた点検時間を、およそ1時間に短縮することに成功しました。

テラドローンブラジルの共同経営者であるマルセロ・ベレティ氏は、「ドローンによる点検に切り替えることは、作業員の安全を確保するだけではない。足場の設置などにかかる金銭的、及び時間的コストを削減できる上、詳細な点検レポートの作成もできる。非常に効率的で画期的な方法だ。」と述べました。

テラドローンブラジルは、ドローンによる船舶やFPSOなどのオフショア設備点検のサービスプロバイダーとして、アメリカ船級協会、ロイド船級協会、第三者認証機関であるDNV GLの3機関からの認証を取得しています。

テラドローングループは、今後もドローンを活用することで、オイル&ガス分野をはじめとする点検業務の効率化、安全性の向上に貢献してまいります。

タンク点検の準備をするマルセロ・ベレティ氏

■テラドローン株式会社

東京本社・全国7支社に加え、アジア、ヨーロッパ、 南アメリカ、アフリカ、オセアニアの世界25カ国以上に支社を構える、世界最大の産業用ドローンソリューションプロバイダー。海外ではオイル&ガス、電力、マイニング分野を中心とした保守・点検サービスの展開を加速させているほか、建設、GIS、UTMなど幅広い分野でもソリューションを提供している。災害復興や区画整理を目的とした大規模な政府プロジェクトや長距離送電線点検など、多くの実績も有する。
日本では大手ゼネコン・建機メーカー・測量会社等からの案件を中心に、600回以上のドローン測量実績があり、i-ConstructionのUAV測量実績も全国トップクラス。現在は国内外で350件以上のUAVレーザー計測の実績を基に、早稲田大学との共同開発によるLiDARシステム「Terra Lidar」の開発に成功。国内外への販売を拡大している。
2016年には筆頭株主として、ドローン管制システム(UTM)の開発・サービスを行うUnifly社(ベルギー)へ出資し、昨年には追加出資を完了。世界各国でUTMシステムを展開している。
今後もドローン最先端技術を持つ世界の企業へ出資を続けていく。

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