1 ゲームのタイトルは全部で6種類!
「toio™(トイオ)」のゲームタイトルは下記6種類(2020年12月現在)。
・トイオ・コレクション
工作バトル「クラフトファイター」、「リズム & ゴー」など5つのあそびが楽しめる。
・工作生物 ゲズンロイド
紙工作をつけて、プログラムを注入すると、未知の生命体(19種類)がうごき出す、“うごき”の工作キット
・GoGo ロボットプログラミング ~ロジーボのひみつ~
順次、分岐、反復のプログラミングの基本要素が楽しみながら身につく冒険絵本。絵本の上でプログラムの働きを体感できる。
・トイオ・ドライブ
toioリング(コントローラー)のハンドル操作でリアルな運転を楽しめる新感覚ドライブトイ。
・おんがくであそぼう ピコトンズ
キプロの作曲家監修の絵本でリズムやコード、作曲まで、気軽&直感的にまなべます。
・大魔王の美術館と怪盗団
2020年11月に発売されたばかりのボードゲーム。怪盗団の一員となって、「toio™コア キューブ」の力で動き出す美術館の番人を相手にお宝を盗み出す
このタイトルの他にビジュアルプログラミングやJavaScript、Unityなどのプログラミング環境も用意されている
今回はこの6タイトルのうち、トイオ・コレクションと大魔王の美術館と怪盗団を使用した。
2 トイオ・コレクション
(1)トイオ・コレクションで遊べるゲーム
トイオ・コレクションで遊べるゲームは下記5つ
・クラフトファイター
自分でつくったファイターをキューブにつけてバトルし、相手をたおしたり、土俵から押し出すゲーム
・リズム & ゴー
音楽にあわせて、マット上のキューブに指示を出し、動きをプログラムするゲーム
・スカンクチェイサー
相手のしっぽをふんだら勝ちの追いかけっこ。
・フィンガーストライク
向かってくるキューブにおはじきをあて、キューブを相手のエリアに入れるゲーム
・フリームーブ
好きなおもちゃや工作をキューブにつけて、自由に動かせる
この5つのうち、リズム & ゴーで遊んでみた。
(2)リズム&ゴー
リズム&ゴーは「あか」「あお」「きいろ」に色分けされたマットの上にキューブを置き、6回以内で指示された色を通るプログラミングゲーム。キューブは前後左右に動かすことができ、1マス動くごとに1回の動きとカウントされる。
マットを広げて既定の位置にキューブを置くだけなので簡単だった。
実際に遊んでみると、なかかなか楽しい。
最初は指定される色も1色のみ、リズムも緩やかで簡単に思えたが、レベルアップすると指定される色が増え、リズムも早くなる。その中で、どのようなルートで行けば6回以内で指定された色を通れるか考えなくてはいけない。単にリズムにのるという動作も楽しいが、子どもの効率性や発想力を高めるいい遊びになると感じた。大人の脳トレにもいいかもしれない。
3 大魔王の美術館と怪盗団
プレーヤーは怪盗になり、動き回る番人から逃げながら魔王の美術館に隠されたお宝を奪う。お子様1人でもルールを理解できる「はじめてあそぶ」モードから、1人でミッションを攻略する「ひとりであそぶ」モード、最大4人で遊べる「みんなであそぶ」モードを搭載したボードゲーム。
はじめてあそぶモードは基本の遊び方を覚えてゲームの流れを練習。ひとりであそぶモードは全16マップ、みんなであそぶモードは全12マップ用意されている。
今回は、みんなであそぶモードのピラミッドのお宝というマップに挑戦した。
(1)セッティング
まず、部屋のピースを使って美術館を構築しなくてはいけない。今回のマップは難易度が3段階あるうちの最上級レベルであったため、構築に少し手間取ったがパズル感覚で楽しめた。
美術館が完成したら、そこにアイテムのタイルを置いていく。このアイテムのタイルだが、全部で20種類あり、番人の動きを制限することもできるようだ。アイテムのタイルを所定の位置に置いたらキューブに番人の紙フィギュアをセットし完成。自分がなりきる怪盗のキャラクターを選び、番人の乗ったキューブをタイルに置きIDを読み取らせゲームを開始する。
(2)実際に遊んでみた
実際に遊んでみると、番人の動きに驚く。怪盗は決められた進行数内でカードを動かし、怪盗に見つからないように宝のところまで行く。怪盗たちのターンが終了すると、番人のターンである。番人は喋りながら自由奔放に美術館内を動き回る。この時、怪盗が番人に見つかると怪盗は宝を没収され、1ターン離脱しなくてはいけない。
滑らかに番人が動く様子にも驚くが、更に凄いことに、番人達は連携するのである。例えば番人が2人いるとして、いくつかある宝のうち1つが盗まれていることを片方の番人が発見したとする。するとその番人はもう一方の番人に「宝が盗まれているから金庫を確認しろ」というように連携をするのである。連絡をうけた番人は自分のターンでないにも関わらず動き出し、金庫に向かう。このように番人が正確に美術館の構造を把握しているだけでなく、お互いの位置を把握し、連携できることにも驚いた。
番人は美術館の構造を把握しているだけでなく、前述したアイテムも把握しており、そのカードを番人が通るだけでアイテムが発動されるのである。例えば、怪盗が番人をしびれさせるアイテムを獲得し、美術館内に配置したとする。番人はそのカードを通るだけで、アイテムを認識し痺れて動けなくなるのである。
これは toioがマットにある細かな模様で自身の位置を把握すること(【前編】子どもから専門家まで楽しめる! ロボット玩具 「toio™(トイオ)ソニー・インタラクティブエンタテインメント」 参照 )と同様の技術によるものだと推測されるが、実際に目にすると驚く。
ボードゲームとしても面白く遊べたが、このようにtoioに驚くことが多々あった。これならば遊んでいくうちに、キューブがどうして動いているのか好奇心をくすぐられる子どもも多いかもしれない。そうしてプログラミングの足掛かりとなっていくのだろう。
DENSOの超高性能ロボット“D-Cell”、ボードゲーム好きV-Tuber「おめがシスターズ」とのコラボレーションで【完全無人】ロボットだけのボードゲーム大会を開催。
URL:https://www.youtube.com/watch?v=MSrzCA65j9c&feature=youtu.be
メイキング映像 : https://www.youtube.com/watch?v=Z4e2vFcrnzM