ロボット・プログラミングスクール【DOHSCHOOL】(東京都世田谷区駒沢)に通う女子中学生が、世界最大級のロボコンに挑戦したレポートをお届けします

photo by RECF

2022年5月10日〜13日に米国テキサス州ダラスで開催された「VEX Robotics World Championship 2022」で、DOHSCHOOL(世田谷区駒沢)のチーム「Milky Way」が予選を突破し、ディビジョンファイナル9位に入賞した。

photo by RECF

同大会は、2008年から続く国際ロボットコンペティションで、米国のREC財団が主催し、Google、NASA、Tesla等といったグローバルテック企業がスポンサーとなり、大会を盛り上げている。世界60ヶ国で活動する22,000チームのうち、国や地域の予選を勝ち上がった2800チーム(36ヶ国)が今年の世界大会に出場した。

セカンドドライバーRinaと

チームMilky Wayの市川はるさん(世田谷区・昭和女子大学附属昭和中学校1年生)は、本メンバー2人が渡米できない事から、世界大会に参加できるサポートメンバーを募集し、ハワイ州オアフ島ハレイワの小学生Rinaをセカンドドライバーとして競技に参加した。

渡米前に最後の調整

「やれることは全てやり切りたい」という想いのもと、世界大会まであと40日という時点でロボット、プログラム、作戦全てを1から作り直す決断。

1分間しかない競技時間の中で、より沢山の得点を取るためには、「早く移動すること」「故障が起きないこと」が必要と判断し、ドライブトレインのギア比の見直しと車体の補強を主なテーマとしてロボットを作り直した。

世界大会に出場したロボット

大会でRinaとは翻訳アプリを活用しながら英語でコミュニケーションを取り、ジェスチャーやハイタッチなどでお互いの気持を伝え、二人で力を併せて予選を突破した。来年も世界大会で再会することを約束した。
入賞にあたり「世界大会でもっと高い得点を取るためにロボットを1から作り変えることはとても不安でしたが、その結果とても良い成績を残すことができました。次のシーズンはもっと早い段階からロボットを作り始め、エクセレンスアワードを受賞してもう一度世界大会に行きたいです。応援ありがとうございました。」と感謝の言葉を述べた。

【VEX Robotics / VEXロボティクスとは】
VEXロボティクスは、世界中で導入が進むSTEM教育教材のリーディングブランドです。STEM教育(近年STEAM教育とも呼ばれる)とは、もともとは移民が多いアメリカで、幼少期のこどもたちにSTEM(科学・技術・工学・数学)への興味を育ませ、貧富、性別、人種等を問わず優秀な人材を育成するために研究された教育プログラムです。アメリカでSTEM教育が本格的に始動してから10年以上の時を経て、ロボット競技がこどもたちの学習意欲を育むだけではなく、チームワーク、リーダーシップ、コミュニケーション力、グローバリズム、プロジェクト遂行力、課題解決力、クリティカル・シンキングといった21世紀の人類に必要されるスキルを育むことができるとして、世界中の教育関係者から注目されています。
VEXロボティクスは、コンピューターサイエンスを学習の軸とし【ハードウエア・ソフトウエア・カリキュラム・競技大会】の4つの要素から構成されており、こどもたちは毎年更新される競技大会の課題を攻略するために、ロボット工学やプログラミングに取り組みます。