株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、2020年春の商用サービス開始を予定している第5世代移動通信システム「5G」の速さを象徴的に表現したスペシャル動画『爆奏オーケストラ』を、2020年3月2日(月)に公開しました。
本動画の舞台は、コンサートホール。オーケストラをまとめる指揮者には、人工知能(AI)を搭載したアンドロイド指揮者「オルタ3」を起用しました。オーケストラが演奏するのは、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲の名曲『G線上のアリア』。「オルタ3」とオーケストラは、3G、4G、そして5Gそれぞれをイメージした速さで演奏します。徐々に表現豊かになる「オルタ3」の指揮に、果たしてオーケストラのメンバーはついていけるのか!?早送りやCGなどの加工は一切なしで臨んだ『爆奏オーケストラ』の模様を、ぜひご覧ください。
『爆奏オーケストラ』動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=H_5J6CJEP4g
<本リリースのポイント>
② 3G、4G、そして5Gそれぞれをイメージした速さで演奏するオーケストラの困惑の表情に注目!
③ 早送り・CGは一切なし! 「オルタ3」の指揮に応えて、オーケストラが『G線上のアリア』を未だかつてない速さで迫力の「爆奏」!
【アンドロイド指揮者が生み出す5Gの世界『爆奏オーケストラ』の全貌】
暗闇から登場するアンドロイド指揮者「オルタ3」。オーケストラのメンバーが檀上でチューニングを終えると、「オルタ3」はまず「3G回線」の世界観で『G線上のアリア』の指揮を始めます。ゆったりとした指揮にとまどいながら演奏するオーケストラのメンバーたち。演奏が2周目に突入すると、演奏は「4G回線」のスピードに。楽曲の標準的なテンションになったことで、オーケストラの演奏にも躍動感が生まれていきます。そして、3周目の演奏で「オルタ3」の指揮はさらにダイナミックになり、演奏も「5G回線」のスピードに。“早送り・CG一切なし”の「爆奏」にぜひご注目ください。
■動画の見どころ
■動画概要
タイトル :『爆奏オーケストラ』
出 演 者 :「オルタ3」
公 開 日 :2020年3月2日(月)
動 画 尺 :100秒
動画URL :https://www.youtube.com/watch?v=H_5J6CJEP4g
【撮影裏エピソード】
Q. この動画に込めた思いとは?
A. ドコモが5Gの分野に取組んでいるということを多くの方に知っていただきたいという思いが、今回の動画には込められています。今回の取組みで、商用サービス開始の発表に向けて、ドコモの5Gに対する期待感を生み出せればと考えています。
Q. アンドロイド指揮者「オルタ3」×オーケストラという異色のコラボレーションとなった理由を教えてください。
A. 今回の動画では、「まず興味を持っていただきたい」という点にフォーカスをしました。よりインパクトのある内容で5Gの凄さを表現したいという思いで、「アンドロイド指揮者×オーケストラで通信速度の変遷を表現する」というコンセプトを決めました。CGを使わないオーケストラの生演奏だけでも、通信速度の変遷をおもしろさや驚きを持って伝えることができると考えましたが、そこに「オルタ3」を加えることで、5Gの革新性やワクワク感が増すのではないかという思いから、アンドロイド指揮者「オルタ3」を起用しました。
【関係者のコメント】
■「オルタ3」動作シミュレーターの提供・ミクシィ 村瀬龍馬氏
「オルタ3」がテクノロジーとしてはもちろん、インパクトのある風貌からもわかるようにエンターテインメントの側面からも注目されているということが喜ばしいです。「オルタ3」のプロジェクトを通じて、さまざまな分野がひとつになって何かを成し遂げたいと思ったときに、凄まじいスピードで実現可能になったと実感しました。また、「オルタ3」がドコモの動画に出演することで、通信とコミュニケーションによるシナジーを創出できて嬉しく思います。
■「オルタ3」実証実験の場を提供・ワーナーミュージック・ジャパン 増井健仁氏
エンターテインメントは基本、人間と人間のコミュニケーションから生み出されるものですが、人工生命を宿したアンドロイドと人間のコミュニケーションから生まれるエンターテインメント、というアプローチは世界的にも珍しいのではないでしょうか。今回、企業の広告動画への出演は初めてでしたが、私たちが開発した「オルタ3」にご注目いただいたことで、順調に育っていることを実感できてとても嬉しく感じています。今回の取り組みが、今後の「オルタ3」のさらなる活躍のきっかけになればと思います。
■「オルタ3」ALife(人工生命) 研究・東京大学 池上高志教授
僕自身は実は、サイエンスやアートは融合するよりも分かれたほうがいいと思いつつも、ひとつの分野に精通したプロが集まってやっても、単純な足し算にしかならない。それでは芸術の持つ“こわさ”を創出できないとも考えています。その“こわさ”を表現することは、科学にはできない。科学はそれを消そうとするからです。サイエンスとアートの共創を考えるには何か方法が必要だ。そのために「オルタ3」があると思っています。「オルタ3」は、指揮をしますが、それを発展させるためには、オルタがより指揮とは異なる経験もしないといけない。そういうことをできるアンドロイドに作っていきます。
■「オルタ3」ロボティクス開発・名古屋大学※ 小川浩平准教授 ※プロジェクト開始時大阪大学
今回の演奏では「オルタ3」が指揮者としてだけではなくパフォーマーとして檀上で表現したことで演奏にダイナミズムが生まれたのではないかと考えています。これからのエンターテインメントやアートとテクノロジーの融合は、「いままで人がしていたことを技術に置き換える」だけでは意味がなく、より美しく、より魅力的に進化していかなければならないと思います。その答えはまだ発見できていませんが、今後も研究開発と各地でのパフォーマンスを続けながら知識化、一般化して様々な分野のシナジーにしていければと考えています。
■オーケストラのコメント
「オルタ3」による指揮はとても個性的でしたが、指の動きが関節の動きまで繊細でリアルな点に驚きました。演奏していて(一般的な指揮者による指揮と比べて)特に違和感はなかったです。
5Gの速度を表現した最高速度(BPM=240)は演奏するのがとても大変でした。楽曲として破綻してよければどこまででも速く演奏できますが、皆さんにお聞かせできる演奏速度としてはこれが限界なのではないかと思います。
【「人工生命×アンドロイド」で実現!4 社共同研究・アンドロイド指揮者「オルタ3」について】
「オルタ3」とは、機械が露出したむき出しの体、性別や年齢を感じさせない顔といった特徴により、人の想像力を喚起し、これまでにない生命性を感じさせることをめざしたアンドロイドです。
プロジェクトは、コミュニケーションによる豊かさを追求する株式会社ミクシィ、世界的なアンドロイド研究のパイオニアである大阪大学石黒研究室、ALife(人工生命) 研究のパイオニアである東京大学池上研究室、実証実験の場を提供する株式会社ワーナーミュージック・ジャパンの4社によって発足しました。
今後は音楽家でアンドロイド・オペラの発案者である渋谷慶一郎氏による『Scary Beauty(スケアリー・ビューティ)』の世界各地での公演、さらに世界中から東京に注目が集まる2020年8月には、新国立劇場が特別企画として上演する、世界的指揮者の大野和士氏、音楽家の渋谷慶一郎氏、作家の島田雅彦氏で共作する新作オペラ『Super Angels』に参加、また、世界各地でのアートビエンナーレへの出展も予定されています。
【高速通信が可能な「5G」とは】
1980年代から開始したモバイル通信ネットワークは、10年ごとに大きく進化しています。モバイル通信は1Gから4Gに至るまで、通信速度の向上を進め、主に人と人とのコミュニケーションを行うためのツールとして発展してきました。さまざまなモノがネットワークにつながるこれからのIoT時代、5Gはその重要な基盤となり、コミュニケーションのあり方を変化させ、新たなビジネスの進展に貢献すると期待されています。
5Gは、「高速・大容量」「低遅延」「多数接続」という特徴を持っています。これらの特徴により、4K/8K高精細映像やAR/VRを活用した高臨場感のある映像の伝送、自動運転サポートや遠隔医療などを実現し、さまざまなサービス、産業を革新すると期待されています。
詳細はドコモ特設ページ(https://www.nttdocomo.co.jp/special_contents/5g/)をご覧ください。