WEBシステムインテグレーション事業やシステム開発事業などを手がける株式会社イージェーワークスは、AIを活用したアニメ風のキャラクターが商業施設の案内などを行う「インフォロイド」の提供を開始した。

インフォロイドとは?

インフォロイド」とは、Web開発事業などを手がける株式会社イージェーワークスが開発したサービスの1つで、AIを活用したアニメ風のキャラクターが施設案内やお知らせ配信、ダンスやクイズ(アンケート)といったアトラクションまでもを行うサービス。

具体的には、液晶ディスプレイに映し出された立体的なキャラクター「出逢 蒔奈(であい まきな)」が可愛らしい仕草、豊かな表情を用いて、来客者とコミュニケーションを取りながらトイレや売店の場所を地図を表示して案内を行う。

また、カメラで人を認識して「こんにちは!」と喋ったり、「踊って」と言えばダンスもするなど、従来のタッチパネル型サイネージの不便な点であったボタンやタッチといったユーザーの操作を削減して、より自然なコミュニケーションが可能となった。

インフォロイドは過去に実証実験済み

2018年5月には横浜アリーナで横浜デジタルアーツ・株式会社イージェーワークス・横浜アリーナの産学共同研究により、出逢蒔奈の前身として制作されたインフォロイド「蟻十 あんず (ありとう)」の実証実験が開催。

施設内のインフォメーションや周辺観光スポットなどを案内し、施設キャラクターとしてのイメージアップや地域活性化などの効果を生み出すことに繋がった。

インフォロイド(inforoid) アリトウ アンズ AI デジタルサイネージ

アニメ風デザインの理由としては、ヒューマノイドを人間の姿に寄せ、現実感が増したことで不気味さや嫌悪感が湧いてしまう「不気味の谷」現象を防ぐためである。開発元の株式会社イージェーワークスは、「単なる情報端末ではなく、アトラクションにもなるプラットフォームを目指した」と語る。

初期導入費用は、300万円からとなっており、個人向けではありませんが法人向けとしては高くない価格設定であることから、”大型商業施設や複合施設などへの普及に期待”できると言えるだろう。

ハードウェア(実機)は3種類

実際に配置するハードウェアとしては、サイズごとに3種類用意されており、詳細は以下の通り。
人間同士の会話にも近い自然なコミュニーケーションや比較的簡単な操作方法が実装されているインフォロイド。今後は、受付嬢に代わってインフォロイドが設置されるだけの施設も増えていくのではないだろうか。

大型シンボリックモデル 小型スマートモデル ローコストモデル
70インチディスプレイを採用。等身大の立体感のあるキャラクターとの会話に加え、話題性・アトラクションとしての機能重視。
機能:PC・マイク・スピーカー・カメラ
サイズ:高さ2136mm×幅1160mm×奥行1250mm
43インチ透過液晶ディスプレイを採用。キャスター付きなので移動も容易。
機能:PC・マイク・スピーカー・カメラ・タッチパネル
サイズ:高さ1800mm×幅776mm×奥行440mm
43インチ液晶ディスプレイを採用し、キャスター付き。(レンタルも可能)
機能:PC・マイク・スピーカー・カメラ・タッチパネル

関連リンク

株式会社イージェーワークス公式ページ:https://www.ejworks.com/index.html
インフォロイドの詳細(サムネイル画像先リンク):https://www.ejworks.com/inforoid/