テラドローングループのKazUAVは、新型コロナウイルスの感染拡大により封鎖されている、カザフスタンの首都ヌルスルタンの境域で、ドローン警備を実施いたしました。本件は、政府の新型コロナ対策本部との連携の上、ヌルスルタン警察と共同で行われました。
境域の警備にあたるため飛行を開始したドローン。ドローンから送られた映像は、地上のモニタからチェックする。
本プロジェクトで、KazUAVチームは、可視光センサーと赤外線センサーを搭載したドローンによる数百時間の飛行を完了。対象物の正確な座標を含む、ドローンが取得したすべてのデータを、新型コロナ対策本部の司令センターにリアルタイムで配信しました。これにより、封鎖地域における複数の迂回路や不正行為を発見することができました。
▶︎本プロジェクトの動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=-FE0kQWYSCw&feature=youtu.be
カザフスタン政府は、先月16日、最初の新型コロナウイルス感染者を確認した後、国境封鎖、そして首都ヌルスルタンを含む主要都市のロックダウンに踏み切りました。さらに、ロシアと中国に国境を接する同国は、今月15日まで効力を有するとしている非常事態宣言を発令し、パンデミックに対する厳しい対策法案を採択しました。同政府が提示したガイドラインでは、全国的な旅行の制限、市民集会の禁止、衛生及び流行対策の実施などを呼びかける内容となっており、本プロジェクトはこのような施策をサポートする内容となっています。
新型コロナ対策本部の地上コントロールセンターの様子。ドローンから撮影した映像を即時的にリモートで確認できる。
KazUAVの事業開発責任者であるディミトリ・イヴァノフ氏は、「私たちは、これまで洪水の監視や重要なイベントのパトロールなどを行ってきたが、今回のような、高いレベルでの迅速な対応を要するケースは初めてだった。」としながらも、「これまで昼夜を問わず、厳しい気象条件下でドローンを飛行させてきたが、その経験やそこで得られたノウハウを生かすことができた。特に緊急時の広大な地域の監視や警備において、ドローンは優れたツールであることを示せたのではないかと思っている。」と語りました。
テラドローンは、今年2月、新型コロナウイルスの感染が拡大する中国の浙江省・新昌郡で、ドローンで医療物資の輸送を行っています。(詳細はこちら:https://www.terra-drone.net/blog/page-7127/)
■KazUAV
KazUAVは、カザフスタン政府機関や民間企業に、ドローンによるGIS(地理情報システム)サービス、植生管理を含む電力設備の点検、タンクの非破壊検査を含むオンショア・オフショアの石油・ガス設備点検、鉱業向けの露天および地下のマッピングサービスを提供している。
■テラドローン株式会社
東京本社・全国7支社に加え、アジア、ヨーロッパ、 北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オセアニアの世界25カ国以上に支社を構える、世界最大の産業用ドローンソリューションプロバイダー。海外では石油・ガス、電力、マイニング、建設分野を中心とした保守点検・測量サービスの展開を加速させているほか、建設、GIS、UTMなど幅広い分野でもソリューションを提供している。災害復興や区画整理を目的とした大規模な政府プロジェクトや長距離送電線点検など、多くの実績も有する。
日本では大手ゼネコン・建設会社・測量会社・建機メーカー等からの案件を中心に、600回以上のドローン測量実績があり、i-ConstructionのUAV測量実績も全国トップクラス。現在は国内外で350件以上のUAVレーザー計測の実績を基に、早稲田大学との共同開発によるLiDARシステム「Terra Lidar」の開発に成功。国内外への販売を拡大している。
テラドローンの最新情報は下記のリンク先をご覧ください。
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■本件に関する問い合わせ
テラドローン株式会社
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