6月5日、ラスベガスで開催されたイベント「re:MARS」で、米Amazonは荷物をドローンで配達するサービス「Prime Air」を商用サービスとして、数ヶ月以内に開始すると発表した。Amazonは数年前よりドローンを使った配達の実用化に向けて様々な実験を行ってきたが、ついにスタートする
最新のドローン
「Prime Air」で使用する最新型のドローンも合わせて公開された。
新型ドローンは、安全性と運航効率性をより高めたものへと進化し、『これまでのドローンと同様に垂直浮上・飛行が出来る状態』と、『航空機のように本体が傾き、早い速度で巡航出来る状態』を適宜切り替えられるハイブリッド型となる。
以下の動画で最新のドローンの飛行する姿が確認出来る。
配達のアルゴリズム
実際の配達では、静止している建物などの物体と動いている物体を認識し、必要に応じて回避しなければならないが、ステレオカメラと高度なアルゴリズムと解析能力を備えているとのこと。
着陸時には、利用者が設置したマーカーを目印とし、人が着陸マーカーの近くにいると安全を確保する為に着陸しないようになっている。
Amazonの発表から5年の歳月が
2013年12月1日、アマゾンのジェフ・ベゾスCEOはTV番組「60 Minutes」で、注文から30分以内に荷物を配達する「Amazon Prime Air」を発表したが、4-5年後に実用化したいと話していたが、わずかに遅れてAmazonの夢が現実になることとなる。
日本国内では、着陸出来るスペースや安全性の問題でなかなか現実的には難しい可能性が高いが、日本国内でも類似したシステムが実用化出来るような新しい配送のシステムをAmazonが開発することを期待したいと思う。