「協動ロボット」と呼ばれている名前の通り、人間と一緒に作業や手助けが出来ることにある。
通常のロボットは、人間と一緒に作業をすることが出来ないが、大きな理由としては、大型でハイパワーなロボットが多く、人間と協働するには安全性が確保出来ないことにある。
「協動ロボット」なら、小型軽量なものが多く、省スペースでの運用が可能で比較的簡単に運用出来る所だ。簡単に、それぞれのロボットの違いをまとめると以下の通りになる。
従来のロボ | – | 協動ロボ |
---|---|---|
単純反復作業 | 内容 | 多様な作業 |
ライン作業 | 場所 | 多様な場所 |
位置のみ | 制御 | 位置+力 |
協働ロボットでは、様々な場所で決まっていないモノを掴むことが想定されるため、それぞれのモノに最適化された必要な力でモノを掴む必要性があるため、位置だけではなく力制御も必要となるのだ。
恊働ロボットの発展
農林水産省は、食品製造業において他産業と比較しても深刻な人手不足だと発表しており、欠員率は製造業全体と比べて2倍以上高いとのことである。
従来の産業用ロボットは、自動車産業や電子産業を主として使われ発展してきたが、近年では徐々にロボットの利用ができそうな食品産業を主として協働ロボットの導入が進み始めている。
参入している協働ロボット
アジア最大級、食の技術の見本市「FOOMA JAPAN」にて、自動車メーカーMAZDAの子会社であるマツダエースが、協働ロボットを展示していた。
マツダエースは、協働ロボットを使ったサンドイッチやおにぎりの移載システムを2017年より展示会に出展している。
産業用ロボットの世界では、ファナック、安川電機、ABB、KUKAの4社がBIG4と呼ばれる大手メーカーだが、それぞれ協働ロボットの開発を進めている。
協働ロボットのニーズが上昇している今、マツダエースのように新しいロボット産業に参入し、業界が活性化される日も近いのかもしれない。