バッテリー駆動可能なDC仕様モデル(注1)を新規投入
エプソンは、コントローラー内蔵の6軸(垂直多関節型)ロボット「VT6L」に、DC仕様モデル(注1)を追加した『VT6-A901S-DC』を、本日7月3日より受注開始します。
「VT6L」は、可搬重量が6kg、アーム長は920mmで、電子・電気部品や自動車部品の人手による単純な搬送、組み立て作業などを自動化することに適した6軸ロボットのエントリーモデルです。本体とコントローラーの一体化により、スペースが限られた場所でも設置可能です。
新商品のDC仕様モデル(注1)は、バッテリー駆動が可能なため、AGV(Automatic Guided Vehicle:無人搬送車)などの移動プラットフォームへの搭載や、変種変量生産における工程変化に対応し、装置レイアウトを柔軟に変更することが可能です。また、カーボンオフセットを実現するために自家発電装置を用いて蓄電している工場では、DC電源をそのまま利用することができるため、効率的に電力供給・運用ができ、環境負荷低減の生産現場の実現に寄与します。また、価格につきましても148万円(税別)とお求めやすい価格(注2)を実現しています。
(注1):DC電源(定格48V)で動作
(注2):コントローラー一体型の省スペース・AC100V電源駆動ロボットのラインアップ、価格はこちらをご覧ください。https://www.epson.jp/products/robots/lineup/6axis/vt/
【新商品の主な特長】
・本体とコントローラーを一体化し設置性を向上
・バッテリー駆動が可能(DC43~60V(定格48V))
【新商品の主な特長詳細】
■本体とコントローラーを一体化し設置性を向上
ロボットを制御するコントローラーを本体に内蔵し一体化しました。これにより、本体とコントローラー間を接続するM/Cケーブルが不要となり、省スペースでの設置が可能です。
■バッテリー駆動が可能(DC43~60V(定格48V))
DC仕様モデルはバッテリーでロボットを駆動でき、ACコンセントや固定電源装置が不要なため、移動プラットフォーム(注3)へ簡単に搭載できます。これにより、軽量・省スペース、自由な場所にロボットを適用できます。また、ロボット装置全体を可動式の架台に設置することで、装置レイアウトを簡単に変更でき、変種変量生産の現場で効果的です。
(注3):移動プラットフォームとは、走行軸、移動台車、AGVなどのこと。
【用途例】
■倉庫内のピッキングと自動搬送
AGVなどの移動プラットフォーム(注3)へ搭載することで、物流倉庫内でのピッキング作業の自動化や、ビニールハウス内での果実の収穫などに活用できます。
倉庫内作業は、荷物の上げ下ろしや、歩き回るなど重労働になることが多く、身体に大きな負荷がかかります。DC仕様モデル(注1)はバッテリー駆動で自走でき、ピッキングと自動搬送が可能なため、過酷な環境、危険な環境での作業をロボットに任せることで労働環境の改善が見込まれます。
■スマート工場での変種変量生産
お客様のニーズの多様化や、需要動向の変化に応じて、生産体制や計画作業を柔軟に変更できる仕組みが求められています。このような変更は、製品が変わるごとに生産ラインを組み換え、人員配置を変更するなど時間も手間もかかります。バッテリー駆動タイプの産業用ロボットなら、可動式の汎用架台に搭載することで、組み変え可能なセル型装置が実現でき、生産工程や生産量に応じて装置構成やレイアウトの変更もダイナミックに可変できます。
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