相鉄グループは、将来的な働き手の減少対策として、情報通信技術やAIを活用した運営の効率化・省力化を進めている。
それらの一環として、ビルのメンテナンス業務に情報通信技術を積極的に導入を進めており、少人数かつ高品質なオペレーションに向け、様々な取り組みを続けている。
2019年5月27(月)より、「相鉄本社ビル」(横浜市西区)の清掃業務に自律床清掃ロボットを導入した。
自立床清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」
同ロボットは、ソフトバンクロボティクスが開発した、オフィス向けバキュームAI清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」と呼ばれるもので、主にカーペットなどの床の清掃を目的とした自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのロボットとなる。
予め記憶させた清掃ルートを、スタッフの操作を介さずに自律走行で清掃を行い、歩行者・障害物・段差などの状況に応じて回避を行うことが出来る。
尚、ソフトバンクおよびソフトバンクロボティクスが2019年初頭、約3ヶ月にかけて実施した複数の施設における実証実験では、強力なバキュームによる強力な清掃能力の高さや、導入後はスムーズに運用が出来る点でビルオーナーや清掃会社から高い評価を得たという。
また、「Whiz(ウィズ)」の稼働情報は専用のスマホアプリや管理サイトで常時確認が可能で、緊急停止時や走行不能時は管理者に通知が届き、効率的な清掃オペレーションを実現することが可能としており、「相鉄本社ビル」では共用廊下、事務所、会議室などで「ウィズ」を使用するとのこと。
自動清掃ロボットの導入は初めてではない。
相鉄グループは、昨年の4月にも将来的な人手不足への対応として業務効率化を図り、商業施設である「ジョイナステラス二俣川」への自動清掃ロボット「TASKIインテリボット」の導入実績がある。
当該のロボットでは、営業時間中に稼働させることを前提に、ボディーは人目につく大型タイプにするとともに、周りへの注意喚起が出来るようメロディを発する仕組みを備えている。
また、ボディカラーは相鉄20000形をモチーフとした、「ヨコハマネイビーブルー」色を採用している。
相鉄グループの省力化と業務効率化
人手不足はさまざまな分野で深刻化しているが、相鉄グループは、前述した通り将来的な働き手減少への対応として、AIや情報通信技術などを活用した業務運営の効率化・省力化の検討を進めており、これらによって、質の高い清掃と快適な施設空間を利用者に提供できると期待している。
関連リンク
相鉄グループ:https://www.sotetsu.co.jp/index.html
相鉄企業株式会社:https://www.sotetsu-kigyo.co.jp/
ソフトバンク株式会社:https://www.softbank.jp/mobile/top-rd/
Whiz製品サイト:https://www.softbankrobotics.com/jp/product/whiz/
ソフトバンク株式会社、AI清掃ロボット「Whiz」のレンタルサービスを開始
https://robot.mirai-media.net/ai-whiz-rental/