「不気味の谷現象」という言葉を聞いたことはあるだろうか。

ロボットを人間の容姿に近づければ近づけていくほど親近感が増していくのだが、ある一定の度合いに到達すると突然「強い嫌悪感」を感じる奇妙な現象だ。
しかし、人間と見分けが全くつかない時点で、この不思議な現象が消滅し親近感が上がるというもの、これは、ロボットに限らず3DCGで作られたキャラクターでも発生する。

不気味の谷を体験

これらの映像は、「不気味の谷現象」を感じられると判断した動画だ。

かなり人間に近くなり、一瞬見ただけなら違和感はないかもしれないが動き始めた途端に「ああ…やっぱりなんか違う..」と違和感を感じる。
本物の人間とは違い、意識して注視しないと気づけないような表情筋の動きもなければ、無意識で行われる視線移動や体の揺れが無い。
 
その奇妙な現象を乗り越えたとネット上で話題となった映像を見てもらいたい。

もはやほぼ実写 3DCG女子高生「Saya」

これは、3DCGデザイナーのTelyuka率いる制作チームが作り上げた映像だ。
講談社主催のオーディション「ミスiD」に立候補し、「ぼっちが、世界を変える。賞」を受賞した。

いかがだっただろうか、前述した違和感はほとんど感じないか、全く感じない人もいるだろう。

人間の容姿を模したロボットの問題として挙げられる「不気味の谷現象」にどうやって立ち向かっていくのか、人形ロボットを開発する企業や個人がどのような工夫を凝らしていくのがこれからも見送っていきたいと思う。