パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、ロボット技術を用いたパーソナルモビリティであるロボティックモビリティについて、パーソナルケアロボット(生活支援ロボット)の安全性に関する国際規格ISO13482で求められる機能安全対策として活用可能な安全関連制御システムとして、機能安全に関する国際規格であるIEC62061の適合証明を2019年9月12日付で取得しました。本証明は、一般財団法人 日本品質保証機構(以下、JQA)がパーソナルケアロボットに搭載されることを前提とした安全関連制御システムについて、「機械類の安全性-安全関連の電気・電子・プログラマブル電子制御システムの機能安全規格」であるIEC 62061に基づいて適合性を証明したものです。

ロボティックモビリティ

ロボティックモビリティとは

ロボティックモビリティは、隊列走行機能や自律移動機能などロボット技術が搭載されたパーソナルモビリティです。例えば、空港などの大型施設で移動に支援が必要なユーザ(PRM:Passenger with Reduced Mobility)の、安全・安心・快適な移動をサポートすることができます。このロボティックモビリティ用の安全関連制御システムには、衝突防止、速度監視、センサ故障検知などの機能を搭載しており、人共存環境で活用されるロボティックモビリティの安全確保のために重要となる技術です。

国際規格ISO13482について

国際規格「ISO 13482 Robots and robotic devices – Safety requirements for personal care robot」は、パーソナルケアロボットの安全性に関する国際規格として2014年2月に国際標準化機構(ISO)から発行されました。ロボティックモビリティにおける安全関連制御システムは、この規格の要求事項のうち、機能安全に関する要求事項において参照される、IEC62061への適合性が証明されたことになります。パナソニックは、本安全関連制御システムが第三者認証機関により安全性に関する規格に基づいた適合証明を取得したことを受け、今後、更なる社会実装活動を推進し、パーソナルケアロボットによる安全・安心で便利な生活の実現に貢献して参ります。

本ロボティックモビリティは、2019年12月18日(水)から21日(土)まで東京ビッグサイトにて開催されるロボット専門展「2019国際ロボット展」に出展します。

なお、ロボティックモビリティおよび安全関連制御システムの開発の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト」および内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/フィジカル空間デジタルデータ処理基盤」の支援を受けて実施したものです。

【一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)】

1957年の設立から、一貫して日本のものづくりとサービス産業の発展を、検査や試験、検定や認証サービスで支えてきた日本の代表的な認証機関。1990年初頭からISO認証の普及啓発に努め、ISO 9001、ISO 14001をはじめとするマネジメントシステムの総認証件数は国内最多を誇る。
https://www.jqa.jp/